飫肥(おび)の町並みは、武家町として国の重要伝統的建造物群保存地区(重伝建地区)に選定されています。
この町の見どころは城跡と武家町にありますが、一方で商人町の面影もわずかながら残されています。
場所は城跡からやや下がったところにあり、現在は道路拡幅などによってかつての様子も変わってしまったそう。
次の写真は、商人通りの一角にある商家資料館を撮ったもの。
建物は明治3年(1870年)の築。 木造・白漆喰壁の土蔵造りで樹齢200年以上の飫肥杉を使っています。
見るからに豪壮な造りで、なかなか見応えがありました。
続いては、現在の商人通りを撮ったもの。
道幅が広くなったせいか商人町としての風情は、さほど感じられません。
ただ電線地中化など周辺環境に配慮した建物や道路整備を行っているので、景観としてはスッキリとして優れたものになっています。
町なかでは、次のような景観にも出会いました。
古い家並みの前に小川があり、鯉が放流されています。
水音もよく響いて、とても気持ちが良い環境空間を創り出していました。
民家の石垣の向こうから顔を覗かせている花を撮ったのが、次の写真です。
この花は皇帝ダリアですね。
確か原産地はメキシコか中南米あたりで、最近日本でも見かけるようになりました。
飫肥のような純和風の城下町にも、外来種の花が案外と似合うものだな、と感心しました。
ともあれ、ここの町歩きは見どころも多いうえに歩きやすく、とても楽しかったです。