観光研究者の街歩きフォト日記

まちを歩き、観察する観光・地域ブランド研究者の写真ブログです。

勝沼フットパス(山梨・勝沼#3)

JR中央本線の「勝沼ぶどう郷駅」周辺は勝沼フットパスのコースとなっています。

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フットパスとは、英国発祥の散策道のことですね。

森林や田園地帯、古い町並みなど地域に昔からある、ありのままの風景を楽しみながら歩く(Foot)ことができる小径(Path)のこと。

英国では、人々の生活を通して自然発生した小径を、私有地であったとしても一定のルールのもとに通行する権利を認めています。

これによって、今では地球6周分ものフットパス・コースが整備されているそう。

日本でも、いま各地でフットパスへの取り組みが進んでいます。 

昨年(2019年)の9月には、兵庫県北部の豊岡市などで「全国フットパスの集い2019 in 但馬」が開催されるなど、その認知度も向上しつつあります。

勝沼では、ぶどうの丘コース(約3㎞)などが整備されて、ぶどう園やワイナリー、近代化遺産(トンネルワインカーヴ、龍憲セラー、宮光園など)、温泉(ぶどうの丘)等を歩いてまわれるようになっています。

日本の観光も成熟化してきたせいか、最近は個人やグループでゆっくりと歩いて見てまわる旅に抵抗感がなくなってきました。

むしろクルマなどより、歩きやランニングの方がクール(かっこいい)と思われる時代ですね。 

TVでも「旅ラン」(NHK)という番組が人気で、私もよく見ています。

運動にもなるし環境にもやさしい。

この点でフットパスは、とても優れた小さな旅の形だと思います。

それに、他人の庭先や畑の近くなどをキョロキョロしながら歩いても、さほど怪しまれることも少ないです(程度問題ですが)。

まち歩き専門の旅行者(私のことです)にとっては、とてもありがたいですね。

写真は、フットパスを歩きながら撮った小さなワイナリーです。

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次の写真は、晩秋のブドウ畑を撮ったもの。

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ブドウの取入れも終わって、やや寂しさを感じる畑の景色です。 

民家の隣にあったブトウ畑では、葉が色付いていました。 思いのほか鮮やかな色に驚きました。

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勝沼のフットパスでは、普段見慣れない風景が多くて、楽しみながら歩くことができました。


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