観光研究者の街歩きフォト日記

まちを歩き、観察する観光・地域ブランド研究者の写真ブログです。

ならまち藤岡家住宅(奈良市)

「ならまち格子の家」を見学して外にでると、ほぼ真向かいに立派な町家がありました。

案内板が出ていたので読んでみると、そこは「藤岡家住宅」でした。

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この町家は、昭和43年(1968年)に国の重要文化財に指定された貴重な建物。

見るからに重厚な造りで、江戸時代中期の18世紀後半に建てられたものだそう。

築200年をはるかに超えていて、奈良市で最も古い町家のひとつだとか。

切妻造り・桟瓦葺きで、一部二階建ての構造。 

突き上げ戸やばったり床几(揚げ見世)、蔀(しとみ)などを見ると、かつて商家だったことが分かります。

案内板によれば、江戸期には薬種業を営んでいたほか、その後、鉄漿(おはぐろ)、鬢付油、ロウソクなどの製造販売を経て、昭和に入ってからは30年代まで紙類の商売を行っていたそう。

現在は、普通の住居として使用されていて、残念ながら内部の見学は出来ません。

表通りから外観のみの見学でしたが、昔の商売のやり方などが想像できて、とても興味深かったです。

しばし「藤岡家住宅」を眺めてから、周辺を歩いてみました。

次の写真は「ならまち」の街かどを撮ったもの。

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迷路のような道(路地)を歩いていると、まるで昔にタイムスリップしたかのよう。

「ならまち」人気の秘密を、少しは理解できたと思える散歩となりました。


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