観光研究者の街歩きフォト日記

まちを歩き、観察する観光・地域ブランド研究者の写真ブログです。

沖縄まち歩きNo.10(壺屋やちむん通り)

今朝の東京は雨模様です。 気温は、ほんの少し高め。

自宅のシンボルツリーである「やまぼうし」の芽が膨らんで、緑色になってきました。

間もなく新緑になりますね。 楽しみです。


さて、沖縄まち歩きの続きです。

沖縄に行くと、那覇の中心街にある「壺屋やちむん通り」を見にいきます(場所は国際通り牧志公設市場の近く)。

「やちむん」とは焼物のこと。 沖縄特産の壺屋焼ですね。

ここ壺屋地区(那覇市)は、1682年に琉球王府が陶工を集めて作った陶器の町です。

しかし戦後の市街化の進展で、那覇市薪窯の使用を禁止(煙害のため)したため、多くの窯元が壺屋地区から出て行きました。

そのとき薪窯の使用を許可した読谷村が多くの窯元を受け入れました。

今では、ガス・灯油窯を使いながら約20軒の窯元と40軒ほどの陶器店が「壺屋やむちん通り」を守っています。

写真は、ひめゆり通り側の「やちむん通り」の入り口。


シーサーと陶器製の案内板が訪問者を迎えてくれます。

ガジュマルの木の裏には「東ヌカー」という、古い井戸が残っています。

下の写真は「やちむん通り」を撮ったもの。

石畳の道の両側が、陶器の店となっていて、なかなかの風情です。


毎年ここを訪れていますが、残念なことに年々寂れていく印象です。

陶器店も店をたたむところが多い。 

やはり薪窯を禁止して、多くの窯元が郊外移転したことが影響しているのでしょうか。

今では、むしろ読谷村の方が陶器のまちとしても知られるようになっています。

でも那覇市を代表する歴史ある専門街で、文化性も高いまちなので、何とか「やちむん通り」を残していって欲しいと思います。

                                         (沖縄の項、続く)