観光研究者の街歩きフォト日記

まちを歩き、観察する観光・地域ブランド研究者の写真ブログです。

2011-01-01から1年間の記事一覧

丹波篠山(兵庫県)まち歩きNo.4(篠山城周辺2景)

篠山城跡の周りには、今も水を湛える堀がめぐらされています。 かなり大きな堀で、かつてこの城が大阪城攻略の重要拠点として築かれたことを偲ばせるもの(築城は1609年)。堀の周りは樹木が繁って、豊かな自然環境を創りだしています。まちの中心部に、この…

丹波篠山(兵庫県)まち歩きNo.3(大正ロマン館、特産物ブランド)

今朝の東京は、よく晴れました。日曜日ですが、仕事場にでています。 久し振りの休日出勤。 集中して仕事ができそうです。 さて丹波篠山(兵庫県)の続きです。城跡近くに大正ロマン館があります。 1923(大正12)年築の洋風建築物で、1992(平成4)年まで約…

丹波篠山(兵庫県)まち歩きNo.2(篠山城跡と紅葉)

篠山盆地(兵庫県)は、山陰・山陽から京の都へと通じる交通の要衝でした。このため、西国大名を牽制する意味で造られたのが篠山城です(輪郭式平山城)。1609(慶長14)年に徳川家康の命により、多くの大名を動員する総普請で、わずか6ヶ月で完成しました…

「地旅」で生き残り〜わが街じっくり案内 旅行業者が連携〜(最近の新聞報道から考えること)

12月5日(月)付け朝日新聞(朝刊)に載っていたのが、表題の記事。「地旅(じたび)」とは、地方の旅行事業者が、自らのまちの歴史や自然をじっくりと案内するという地域振興型・着地型の旅行商品のこと。全国旅行業協会(ANTA、約5,500社の中小事業者が…

丹波篠山(兵庫県)まち歩きNo.1(篠山藩6万石の城下町)

今朝の東京は快晴です。通勤途上で、冠雪した富士山が大きく見えました。景色も次第に冬らしさを増していますね。 さて今回から丹波篠山(兵庫県篠山市)のまち歩きです。篠山藩青山氏6万石の城下町で、「丹波栗」「丹波黒大豆」「丹波大納言小豆」などの特…

「月刊たる」への寄稿と、最近呑んだ日本酒(山口県「獺祭」)

今朝の東京は、小雨模様。師走に入って、冬らしい天気となってきました。 地域ブランドを専門にしていると、全国の銘酒や産地事情にも詳しくなってきます。「月刊たる」(たる出版社)12月号の特集は「ご当地酒でカンパイ!〜お酒の原産地呼称〜」。この特集…

高岡・富山まち歩きNo.15(鱒寿司)

富山県霜月も今日が晦日。 街なかは、クリスマスのイルミネーションや飾り付けで華やかになってきました。 さて、高岡・富山まち歩きも今回でお仕舞いです。富山に行ったのは、富山国際大学(写真参照)で観光政策論の講義をするためでした。 今回は、思いも…

高岡・富山まち歩きNo.14(富山城など)

今朝も東京はよく晴れました。この土日は、どこにも出かけず家で休養です。本を読んだり、片づけをしたり、次に書く本の企画を考えたりしています。 さて、富山の続きです。夜になって、食事がてら富山市内を散歩しました。写真は、市内中心部にある城址公園…

高岡・富山まち歩きNo.13(JR富山駅前・二景)

このところ東京も寒くなってきました。もうすぐ師走。 何かと気ぜわしい季節の到来です。 さて、高岡を後にしてJR富山駅へと戻ってきました。JR富山駅は、今、北陸新幹線への対応で改造工事中。その駅前を歩いていて、見かけたのがレンタサイクル(写真の通…

高岡・富山まち歩きNo.12(瑞龍寺その3)

今日は祭日で、久しぶりに一日、家にいました。我が家のシンボルツリー「ヤマボウシ」が随分と色づいてきました。この木は、山に行けば自然に生えている雑木ですが、新緑、花、実、紅葉と年に何度も楽しませてくれます。居間から、この木を眺めていると、世…

高岡・富山まち歩きNo.11(瑞龍寺その2)

高岡(富山県)は、瑞龍寺の続きです。前回のブログで紹介した山門(国宝)を潜った先にあるのが、仏殿(国宝)です。 1659年の建築で、入母屋造り、一重裳階(もこし)付きの総欅造り。伽藍の真ん中にあって見るからに、どっしりと落ち着いた佇まいです。屋…

高岡・富山まち歩きNo.10(瑞龍寺)

高岡(富山県)を訪れる際、必ずと言っていいほど勧められるのが瑞龍寺への参拝(&見学)です。高岡山瑞龍寺は、加賀藩二代藩主・前田利長の菩提寺。曹洞宗(禅宗)の名刹ですね。創建は1614年で、三代藩主・前田利常の建立になります。近世禅宗様建築の代…

高岡・富山まち歩きNo.9(高岡大仏)

今朝の東京は、かなりの冷え込みでした。 霜月も半ばを過ぎ、次第に秋の深まりを感じますね。 さて、高岡(富山県)まち歩きの続きです。高岡市内の大佛寺に大仏が鎮座していると聞き、立ち寄ってみました。 銅造の阿弥陀如来坐像で、1933年に完成したものと…

B級ご当地グルメの祭典「B-1グランプリ」について(観光ブランドの視点から考える)

先般の土日、恒例のB級ご当地グルメの祭典「B-1グランプリ」が姫路市(兵庫県)で行われました。私の故郷の隣町での開催で、取材に行くつもりが、他のフォーラムでの基調講演とかちあって行けなかった。全く残念です。 今回(第6回)は、出展数63団体、来場…

産業能率大学フォーラム「大山魅力再発見」への参加

昨日(13日)、産業能率大学(神奈川県伊勢原市)で行われたフォーラムは、なかなかインパクトのある内容でした。テーマは「大山魅力再発見」で、副題が「新たな観光まちづくりに向けて」。 私は、観光ブランド形成について基調講演を行いました(昨日のブロ…

高岡・富山まち歩きNo.8(高岡・山町筋の町並み、菅野家住宅ほか)

今日は、産業能率大学(神奈川県伊勢原市)で行われたフォーラム「大山魅力再発見」に参加。 観光ブランド化への考え方やアプローチなどについて講演してきました。江戸期には「大山詣で」(大山阿夫利神社、大山寺)で栄えただけあって、歴史・文化遺産の面…

高岡・富山まち歩きNo.7(高岡・山町筋の町並み、富山銀行本店)

久しぶりのブログ更新です。この1週間は、あちこち出かけたり、講演等の準備でバタバタしていました。今日と明日の2日間、兵庫県姫路市で「B級グルメの祭典・B-1グランプリ」が開催されますね。故郷の隣町での開催なので、是非とも取材に行きたかったのです…

高岡・富山まち歩きNo.6(高岡・山町筋の歴史的町並み)

今回、高岡を訪れて見学したかったのが、2か所の歴史的町並みです。一つは既にレポートした金屋町で、二つ目が今回紹介する山町筋です。写真は、その町並みを撮ったもの。 ここは、平成12年に「山町筋重要伝統的建造物群保存地区」に選定されています。写…

高岡・富山まち歩きNo.5(万葉線・高岡軌道線)

久しぶりのブログ更新となりました。酒専門誌へ寄稿する産地ブランドの原稿書きや、来週の北海道帯広市での講演準備、神奈川県の大学での講義の準備など、このところ時間に追われて余裕のない生活を送っています。取材したかった横浜トリエンナーレ2011やB級…

高岡・富山まち歩きNo.4(高岡市金屋町付近の二景)

高岡(富山県)の名前は、慶長14(1609)年、加賀藩二代藩主・前田利長が高岡城を築いた際、詩経(鳳凰鳴けり彼の高き岡に)から取ったもの。高岡鋳物発祥の地、金屋町の近くを流れる千保川には「鳳鳴橋」が架かっています。写真は、その中央にある鳳鳴像…

高岡・富山まち歩きNo.3(高岡市金屋町・キューポラと煙突)

高岡市(富山県)金屋町は、約400年続いた鋳物町です。 現在では銅器の全国シェアが約90%を占め、鉄器、アルミ製品(サッシ等)なども全国的に知られています。特に「高岡銅器」は、地域団体商標にも登録される地域ブランドですね。下の写真は、旧南部鋳造所…

高岡・富山まち歩きNo.2(高岡市金屋町・千本格子の町並み)

高岡市(富山県)には、昔から金物、仏具、漆器の職人が多く住んでいます。なかでも鋳物産業は、高岡の基幹産業として栄えてきました。その起こりは、加賀藩二代藩主・前田利長が高岡の町を開いた際、近隣の7人の鋳物師を千保川の辺に招き産業化を図ったこ…

高岡・富山まち歩きNo.1(JR高岡駅周辺)

今週初め、富山の大学に「観光政策論」の講義に行ってきました。富山には、これまで何度も講義やまち歩きなどで訪れています。今回は、夕方に富山入りし、翌日の朝から久し振りに高岡市を歩いてきました。高岡市は、富山県第二の都市で、人口は18万人。ア…

帰省(兵庫県太子町・秋祭りの屋台など)

久し振りのブログ更新です。先週末、所用があって兵庫県の実家に帰省しました。ちょうど氏神様(稗田神社)の秋祭りで、いつもは静かな町なかに屋台が繰り出していました。 私の田舎の西播磨地方(兵庫県南西部)では、写真のような大きな屋台が町を練り歩き…

京都市と京都府、観光振興へ特区申請(最近の新聞報道から考えること)

一昨日(10日)の日経MJ紙に、京都市と京都府が京都市内の観光振興を目的として総合特区(地域活性化総合特区)を申請したという記事がありました。内容は、既存の建築物や文化財を観光資源として活用するための規制緩和が主なものとか。具体的には、京町家…

十勝地方見て歩きNo.16(まとめ)

昨夜、兵庫の実家から東京に戻ってきました。三連休の最終日で、新幹線は満員の盛況。 3.11震災後の旅行や消費手控えも、少し緩んできたようです。最寄りのJR姫路駅(兵庫県)周辺では、11月12、13日に行われる「B級グルメの祭典・B-1グランプリin姫路」の…

十勝地方見て歩きNo.15(中札内美術村その4)

今朝も兵庫の生家で目覚めました。今日も抜けるような青空で「天高く・・・」の秋が実感されます。秋祭りの太鼓の音が、風に乗って微かに聞こえてきます。昔は余り好きではなかった田舎の暮らしが、歳を経て自分に合っているように感じてきました。 不思議な…

十勝地方見て歩きNo.14(レストラン・ポロシリ、中札内美術村その3)

昨日の夜から兵庫の実家に帰省しています。今朝の関西は、抜けるような青空。 とても良い天気で、一年で最も過ごしやすいシーズンを迎えています。田舎は、今日・明日と秋祭りです。 こちらのお祭りは、大きな屋台がでて練り歩くという威勢のよいもの。祭り…

十勝地方見て歩きNo.13(小泉淳作美術館・中札内美術村)

十勝にある中札内美術村は、柏の木立ちのなか、点在する美術館を木道でつないでいます。木道のそばには彫刻などが置かれ、森林浴をしながら散策ができます。 今回、ここを訪れたのは小泉淳作美術館を見るため。 小泉淳作は、京都・建仁寺(双龍図)、鎌倉・…

十勝地方見て歩きNo.12(中札内美術村・中札内村)

帯広からクルマで40分ほどのところに中札内美術村があります。ここは鬱蒼とした柏の森に、幾つかの美術館やレストラン、売店などが点在しています。美術館は、洋画家の「相原求一郎美術館」、日本画家の「小泉淳作美術館」、彫刻家・坂東優の「夢想館」など…