高岡(富山県)を訪れる際、必ずと言っていいほど勧められるのが瑞龍寺への参拝(&見学)です。
高岡山瑞龍寺は、加賀藩二代藩主・前田利長の菩提寺。
創建は1614年で、三代藩主・前田利常の建立になります。
近世禅宗様建築の代表作と言われ、その伽藍配置は総門、山門、仏殿、法堂を一直線に配し、回廊を山門から法堂まで左右対称に置いた壮大なもの。
このうち、山門、仏殿、法堂が富山県下唯一の国宝に指定されています。
写真は、山門(国宝)を撮ったもの。
この山門は、重層入母屋造柿葺きで、総欅造り。
上層に宝冠釈迦如来と十六羅漢、下層左右に金剛力士像を配しています。
次の写真は、回廊のなかを撮ったもの。
とても簡素な造りですが、厳粛な空気が流れています。
下の写真は、回廊の途中にある大庫裡を外から撮ったものです。
私は、学生時代から社寺巡りが好きで、全国あちこちの神社や寺院を見て歩きました。
特に、簡素な中に清々しく、厳かな空気感をもつ禅寺が気に入っています。
なかでも、この瑞龍寺は、伽藍配置、建物の素晴らしさ、境内の雰囲気など、いずれをとっても第一級ですね。
誠に素晴らしい宝物が、高岡にはきちんと残されています。
(高岡の項、続く)