今日の東京は良く晴れました。 気温もかなり高く、6月からこれでは盛夏が思いやられます。
さて、羽黒山を後にして向かったのが玉川寺(ぎょくせんじ)。
羽黒山の麓にあって、開山約760年の歴史的古刹(曹洞宗の禅院)です。
ここの庭園は、1450年代に作庭された国指定の名勝。
大きな池を中心とした池泉回遊式蓬莱庭園です。
季節ごとに色々な花が咲くことから「花の寺」としても知られています。
私がここを訪れたのは、この寺院で藤沢周平作品の映画4本のロケが行われたため。
フィルム・ツーリズムを研究しているので、どのような場所でロケが行われたか大きな興味がありました。
ここでロケされた藤沢作品は、「隠し剣鬼の爪」「必死剣鳥刺し」「花のあと」「山桜」の4本。
訪れた時は先客もなく、とても静かな境内でした。
座敷から見る庭園も、なかなか素晴らしい。
禅院のせいか余計なものが少なく、すがすがしい印象で、これなら映画の一場面に取り入れたくなる気持ちも理解できます。
今回の庄内の旅は、映画のまちおこし(ロケ地観光)の状況を見て歩くのが一番の目的でした。
こうしたフィルム・ツーリズムの振興が、地域の魅力を高め、住民の生活文化への意識をプラスへと変えていくはず。
実際にロケ地を訪れることで、これらを実感してみたいと思っています。
(庄内の項、続く)