観光研究者の街歩きフォト日記

まちを歩き、観察する観光・地域ブランド研究者の写真ブログです。

「日本の食文化を世界無形遺産に、農水省、登録申請へ」(今朝の新聞報道から)

今日の朝刊で気になったのが標記の記事。

原発事故の影響で、日本の食・農林水産物の信認が揺らいでいるなか、それらへの信認・価値の回復・向上を図ることが目的のひとつとか。

世界無形遺産は、世界自然遺産文化遺産の「無形文化財版」で、国内では「歌舞伎」「人形浄瑠璃文楽」「能楽」など18件が登録済みです。

そこに今回は、日本の食文化で登録すべく農水省が検討会を設けたというもの。 今年10月までに申請内容をとりまとめ、国内手続きを経て、来年3月に登録申請の予定らしい。

ユネスコでは、既にフランス、地中海4ヶ国(スペイン、イタリア、ギリシャ、モロッコ)、メキシコの食文化を世界無形遺産として登録済み。 

また、近いうちに韓国の宮廷料理が登録される見込みとか(TVドラマ「チャングムの誓い」を思い出しますね)。

新聞報道は以上のような内容ですが、気になったことが一つ。

何もここで、原発事故を申請理由のひとつとしてあげることはない、と思うのですが。

日本の食が、世界に誇れる文化であることは、まず間違いのないところです。

私がこの記事を読んでまず思ったのは、これまでの取り組みが遅かったのではないか、ということです。

もっと早く、登録申請に向けて取り組んでいても良かったはず。

少なくとも日本が観光立国を目指す以上、あらゆる手立てを出来るだけ早く講じていくことが必要でしょう。

ともあれ、日本の食文化(具体的な内容はこれからですが)を世界にアピールする絶好のチャンスなので、ぜひ実現してほしい課題だと思います。