マレーシアの古都マラッカは、14世紀末頃から香辛料貿易における東西の重要な中継基地(港)として栄えてきました。
そして15世紀以降は、ポルトガル、オランダ、英国等の統治が長く続いた歴史を持っています。
このため、この街では東洋と西洋の文化が入り混じった独特の雰囲気、匂いが感じられます。これらがマラッカの個性を形成し、人を惹きつける魅力へとつながっているのでしょう。
さて、最初に訪れたオランダ広場に面して建っているのが"ムラカ・キリスト教会"です。
ここは、1753年に建築されたマレーシア最古のプロテスタント教会ですね。オランダ建築の代表的建物でもあります。
教会の前に立つと、何やら大きな音が聞こえてきました。中に入ると、若者のグループがドラムやピアノなどでバンドの練習をしていました。結構、伸びやかで自由な雰囲気です。
教会の内部は、簡潔でスッキリした様子でした。なかなか素敵な教会です。
もう一つ、広場に面して目立つのが"スタダイス"。1650年に建てられたオランダ統治時代の旧総督邸で、マラッカのシンボルと言われています。
かなり大きな建物で、現在は歴史博物館として使われていました。
マラッカの歴史や統治時代の史料などが数多く展示してあり、興味深く見学出来ました。また、日本統治時代の展示もあって、当時の様子がよく再現されていました。
この博物館は、是非、見学されることをお薦めします。マラッカへの理解が深まること請け合いです。