MRTチャイナタウン駅のほど近くにある"チャイナタウン・ヘリテージ・センター"を訪れました。
この展示施設では、ショップハウスを改装して、1950年代以降の華人(中国からの移住者)の生活振りや中華街の成り立ちをリアルに再現しています。
特に興味深かったのが、「バゴダ・ストリート50番地」のショップハウス内を忠実に再現したという2階部分ですね。間口が狭く奥行きが深い建物の2階に、8室もの小部屋と共同炊事場などが並んでいます。各小部屋には、それぞれ違う人や家族が住んでいたそう。
写真は、廊下の様子です。
大半が窓もない狭い部屋で、ここに家族などで住んでいたことに驚きました。
端の窓がある一番良い部屋は、中医師の部屋でした。
次の写真は、中医師の部屋の前を撮ったもの。診療代が貼ってありますが「貧者可免」の文字が泣かせます。
共同の炊事場は、こんな感じでした。
今では経済力も格段に向上して、繁栄するシンガポール(チャイナタウン)ですが、50年ほど前の生活の姿を見ると感慨深いものがあります。
シンガポール国民の7割以上が華人であり、チャイナタウンの歴史や生活文化の変遷を知ることが、すなわちシンガポールを知ることだと思いました。
この施設、かなりのお勧めです。ちなみに入場料は15s$でした。