観光研究者の街歩きフォト日記

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シンガポール街歩き#219(中華街の歴史と生活文化が分かる"チャイナタウン・ヘリテージ・センター")

MRTチャイナタウン駅のほど近くにある"チャイナタウン・ヘリテージ・センター"を訪れました。f:id:kaz-sasaki:20170306175451j:image

この展示施設では、ショップハウスを改装して、1950年代以降の華人(中国からの移住者)の生活振りや中華街の成り立ちをリアルに再現しています。

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特に興味深かったのが、「バゴダ・ストリート50番地」のショップハウス内を忠実に再現したという2階部分ですね。間口が狭く奥行きが深い建物の2階に、8室もの小部屋と共同炊事場などが並んでいます。各小部屋には、それぞれ違う人や家族が住んでいたそう。

写真は、廊下の様子です。

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大半が窓もない狭い部屋で、ここに家族などで住んでいたことに驚きました。

端の窓がある一番良い部屋は、中医師の部屋でした。

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次の写真は、中医師の部屋の前を撮ったもの。診療代が貼ってありますが「貧者可免」の文字が泣かせます。

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共同の炊事場は、こんな感じでした。

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今では経済力も格段に向上して、繁栄するシンガポール(チャイナタウン)ですが、50年ほど前の生活の姿を見ると感慨深いものがあります。

シンガポール国民の7割以上が華人であり、チャイナタウンの歴史や生活文化の変遷を知ることが、すなわちシンガポールを知ることだと思いました。

この施設、かなりのお勧めです。ちなみに入場料は15s$でした。


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