観光研究者の街歩きフォト日記

まちを歩き、観察する観光・地域ブランド研究者の写真ブログです。

日本最古のクラシックホテル「日光金谷ホテル」(日光その1)

新緑の日光(栃木県)を訪れました。

日光には、前回の記憶が定かでないくらい久し振りの訪問となります。

宿泊先は、かねてから一度は泊まってみたかった「日光金谷ホテル」にしました。

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日光金谷ホテル」は、日光東照宮の楽師であった金谷善一郎が1873(明治6)年に創業した「金谷カッテージ・イン」を、その嚆矢とします。

金谷ホテル」としては、1893(明治26)年に、日光山内を望む現在地で営業を開始しました。

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その後、大正期の日光御用邸開設などを契機に、国内外の要人や宮家などが利用するようになり、次第に名門ホテルとしての地歩を築いてきました。

現在では、日本で最も歴史が古いクラシックホテルとして知られています。

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宿泊したのは、別館のコーナー・ツィンルーム。部屋に入ると、二面の窓から瑞々しい新緑が目に飛び込んできました。

一瞬、絵画を見ているような不思議な感覚に陥りましたね。

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部屋からの眺望が良いうえに、近くの川の水音が聞こえて、日頃のストレスも吹き飛んでいくようでした。

窓辺に座って、外の景色を眺めているだけで、心身ともに癒されます。さすがに良いホテルです。

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日光金谷ホテル」は、"日本クラシックホテルの会"に加盟しています。現在は、9ホテルが加盟しているらしい。

そのメンバーは、「日光金谷ホテル」「富士屋ホテル」「万平ホテル」「奈良ホテル」「東京ステーションホテル」「ホテルニューグランド」「蒲郡クラシックホテル」「雲仙観光ホテル」「川奈ホテル」。

いずれも、良く知られた名門ホテルばかりですね。

加盟の条件は、第二次大戦以前に建てられ、その建物を維持していること。文化財や産業遺産などの認定を受けていること、などとか。

新たに加盟しようとしても、なかなか難しそうです。

一度は、これらのホテルを泊まり歩いてみたいものですね。

なお「金谷日光ホテル」は、登録有形文化財に指定されているほか、近代化産業遺産にも認定されています。

建物内部の造りなど相当に凝っていますが、それらについては次回に報告したいと思います。


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