観光研究者の街歩きフォト日記

まちを歩き、観察する観光・地域ブランド研究者の写真ブログです。

バンコク見て歩き#6(スピードボートに乗って「ダムヌン・サドゥアック水上マーケット」へ)

バンコクでは早起きして「ダムヌン・サドゥアック水上マーケット」に出かけました。この水上マーケットは、バンコクの南西およそ80kmにあります。クルマでは、1時間半ほどの距離ですね。

タイでは昔から水上交通(水運)が盛んでした。そのため地域住民向けの商品や物資は、水上マーケットを利用することも多かったようです。それが、近代化に伴う経済発展や都市経済の成長によって、次第に廃れてきました。このためタイ政府は、ダムヌン・サドゥアックの運河に伝統的な生活文化の保護と観光客誘致を目的として、この水上マーケットを整備したようです。

写真は、水上マーケットの様子を撮ったものです。

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運河を沢山の小舟が行き交うさまは、壮観でした。

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ただ売っているものはお土産や観光客向けのものが多かったです。

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これまで、いろいろな国の市場(マーケット)を見て来ましたが、地元住民向けから、次第に観光客向けへとシフトしている(シフトせざるを得ない)市場がかなりありました。経済発展とともに、旧来の市場が廃れていくという構図ですね。でも地元住民に支持されていない市場が、観光客を呼び続けられるとは思えません。観光振興策として、もう一段上を目指した魅力づくりが必要だと思います。

この点で水上マーケットよりも面白かったのが、スピードボートでの運河巡りですね。

こんなボートで運河を巡りながら水上マーケットに向かいます。積んでいるエンジンは自動車用だとか。馬力がありそうです。

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クルージングは、かなりのスピードでスリルがありました。運河沿いに見える景色も、自然あり、人の暮らしありでとても興味深かったです。

例えば、こんな景色が展開します。まずは自然。

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運河沿いの生活感溢れる民家もありました。

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次は、運河を渡る歩道橋ですね。

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他の舟とすれ違ったり、追い越したり。結構、舟の往来があります。各家で自家用舟を持っているようです。

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このように住民の生活環境や日常生活の一端が垣間見られて、とても興味深かったです。

これなら水上マーケットへのツアーというより、運河クルージングで売り出したほうが余程、魅力があるのにと思ったプチ旅でした。


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バンコク見て歩き#5(スイーツの「マンゴー・タンゴ」& 夕食は「バーン・クン・メー」)

タイのバンコクBTSサイアム駅周辺の夕暮れは、若いひと達で大賑わいでした。

バンコクで訪れたかった店の一つが、"マンゴー・タンゴ(Mango Tango)"。マンゴー・スイーツの名店ですね。マンゴーは、タイを代表するトロピカルフルーツ。ちょうど今頃が旬で、美味しい季節です。

夕食のあと、道に迷いながら辿り着いた"マンゴー・タンゴ"は、こんな店構えでした。

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結構、モダンでカジュアルな感じ。店頭には、マンゴーのマスコットが置いてあります。

夜も遅めだったせいか、席は空いていました。店内もモダンなデザインです。

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注文したのは、マンゴーとマンゴーアイス、それにプリンをひと皿に盛ったもの。ボリュームがあり、見た目も華やか、マンゴーも甘く美味しかったです。あっと言う間に食べ終わりました。これは、また食べたいですね。

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ちなみに夕食は、BTSサイアム駅近くの"バーン・クン・メー(Ban Khun Mae)"で摂りました。

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店内は、ウッディーな内装で、落ち着いた感じです。ここには、伝統的なタイ料理が食べられると聞き訪れました。ローカルの客が多かったですが、日本人客も何組か来ていました。

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何品か料理を頼みましたが、どれも美味しかったです。食べるのに夢中で、写真を撮るのも、料理名をメモするのも忘れてしまいました。

辛うじて撮った2つの料理を載せておきます。この店も、お勧めですね。とても満足しました。タイ料理の水準は高いです。

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バンコク見て歩き#4(ジム・トンプソンのタイシルクショップ)

今日のシンガポールは晴れ。日差しがきつく、暑い一日です。年度始めのせいか日本からの来星客もなく、いつもより静かなオフィスでした。

さて、バンコク見て歩きの続きです。「ジム・トンプソンの家」の見学を終えたあと、敷地内にあるカフェでひと休みしました。カフェは木々に囲まれた池に面していて、見事な錦鯉が泳いでいました。

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カフェで注文したのは「タイティー」。やや甘めのミルクティーですが、紅茶の香りがしっかりしています。シンガポールで飲んでから病みつきになりました。

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庭には、タイシルクの原料となる繭などが展示されていました。タイシルク独特の光沢感や色を出すためには、絹糸を作る繭(蚕)が重要だとか。

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蚕は、家蚕と野蚕に大別されるそう。日本は蚕農家が飼育する家蚕ですが、タイでは野生の野蚕が多いそう。その野蚕が作る繭は、黄色い色をしています。日本の家蚕が作る繭(白色)と比べると、太く強い糸で、ゴワついた質感が特徴とか。この糸が、光の反射量を多くして、タイシルク独特の光沢感を出しています。

黄色繭(野蚕)は希少で高価なことから、現在は白色(家蚕)と黄色(野蚕)の糸を混ぜて製品を作ることが多いらしい。タイシルクの質感の高さや値段の高さには、それなりの理由があるわけですね。

「ジム・トンプソンの家」にはショップが併設されています。なかなか素敵なスカーフやネクタイ、ウェアなどが置いてありました。

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ちなみに、次の写真は「ジム・トンプソン・タイシルク本店」です。こちらはBTSサラデーン駅の近くにあります。自分用には、小さな象が沢山プリントされたネクタイを一本買ってみました。でもネクタイをする機会は、めっきり少なくなりましたが・・・。

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バンコク見て歩き#3 (ジム・トンプソンの家、その2 )

今日の未明、シンガポールでは物凄いカミナリが鳴っていました。自然災害がほとんどないシンガポールですが、カミナリだけは別で当地の名物のようです。

さて、バンコク(タイ)にある「ジム・トンプソンの家」の続きです。

この家を見学するには、ガイド付きツアーに参加することになります。幸い日本語のツアーがあったので、それに参加することにしました。

写真は、玄関口を撮ったもの。ジム・トンプソンが収集した仏像なとが置いてありました。彼は、タイをはじめミャンマーラオスカンボジアなどの古美術収集家としても有名です。

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ここに内階段があって二階に上がります。次の写真は、外から二階の居間を撮ったものです(室内での写真撮影は禁止でした)。

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各部屋には美術品が沢山置いてありました。まるで美術館のような家に彼は暮らしていたようです。

これは別棟に展示されていた「ガルーダ」。インド神話に登場する神鳥ですね。この像は、見るからに愛嬌がありました。

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また、中国の陶器などの美術品も展示されています。

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シンハー(獅子)もいました。「沖縄ではシーサーと言いますね」とはガイドさんの言。よく知っています。

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案内してくれたガイドさん。日本語がとても達者でした。

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展示されている美術品等は、ジム・トンプソンが収集していなければ、とっくに散逸していたと言われています。

これらの文化遺産が、きちんと受け継がれていることで、タイの魅力が増していることを実感した見学となりました。

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シンガポール街歩き#241(散歩がてら「老北京」と「味香園」へ)

昨日と打って変わって今日は良い天気。暑い一日となりました。

日本は桜花爛漫の春ですね。プロ野球も開幕。贔屓の阪神タイガースが今年は、どんな試合を見せてくれるのか楽しみです。昨夜は勝ち試合のはずが、終わってみるとサヨナラ負け。たまらんですね。

さて、今日のランチは散歩がてら「老北京」へ。MRTドービー・ゴート駅に直結するプラザ・シンガプーラのなかにあります。

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まずは、食べたかったジャージャー麺を注文しました。これは、久しぶりに食べたこともあって美味しかったです。

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あとは定番の小籠包やら、野菜の炒め物など。この野菜の炒め物は、シャリ感があって結構美味しかったですね。

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最後は、卵黄バン。なかに卵黄のカスタードが入っています。

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これだけ食べると、かなり満腹になりました。シンガポールは、こんな中華料理店があちこちにあって、値段もリーズナブルなので嬉しいですね。

店を出て散歩していると、カールトン・ホテル(ブラス・バサー・ロード)とSMU事務棟の近くに、味香園が出店しているのに気づきました。ここは、中華街にあるスノーアイスの名店ですね。

そのまま通り過ぎるのも何なので、急遽スノーアイスを食べることにしました。

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新規開店のプロモーションで"Mango & Strawberry Snow Ice"6.50s$ が1割引になるとか。これは、味香園の看板メニューのひとつです。躊躇なく、それを注文しました。

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スノーアイスは、フルーツを凍らせて薄く削った濃厚なかき氷のこと。

トッピングされた小さなボール状のゼリーから果汁がはじけ出して、とても美味かったです。

中華街まで出向かなくともスノーアイスが食べられるので、この店を見つけて良かったですね。イヌも歩けば何とやら、の例え通りの散歩となりました。

今日も街歩きで新たな発見があって、楽しかったです。 


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シンガポール街歩き#240(蝦麺で大人気"Blanco Court Prawn Mee"【白蘭閣街蝦麺】でランチ)

今日のシンガポールは、物凄い雷雨(スコール)でした。余りの凄さに、外出先で立往生。南国のスコールなので、1時間ほどで小降りとなりましたが・・・。

今日は土曜日、仕事はお休みですね。ランチは、以前から行きたかった蝦麺の"Blanco Court Prawn Mee"(白蘭閣街蝦麺)に出かけました。場所は、アラブストリートの近く、ハジレーンがビーチロードに突き当たった角にあります。

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シンガポールのローカル麺と言えば、「ラクサ」「ホッケン・ミー(福建麺)」それに「蝦麺(プラウン・ミー)」です。いずれも大好きなローカル麺ばかりですが、これまで「蝦麺」の美味しい店にはなかなか巡り会えませんでした。

この店には、ローカルの人たちが沢山通いつめていると聞き、今回初めて出かけました。

訪れた時間は、ランチには遅めの14時頃。席は結構空いていましたが、カウンターにはかなりの列が出来ていました。

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注文したのは、定番の「蝦麺(Prawn Mee)」。麺は選べるので、黄色の卵麺にしました。お代は、わずか4.8s$でした。

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この「蝦麺」、当地でこれまで食べたなかで一番美味しく感じました。特に、エビの出汁がよく効いたスープが美味かったです。この店は、ガイドブックなどに余り紹介されていないようですが、本当にお勧めです。

店を出たら大雨でした。近くにある「ドンポー・コロニアル・カフェ(Dong Po Colonial Cafe)」で雨宿り。

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この店は、中国・海南島出身の菓子職人が1950年代に開業したコーヒーショップが、その前身です。

いつもの「コピ・オ・コソン(Kopi-O-Kosong)」を頼んで雨が小降りになるのを待ちました。

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ここのコピ(コーヒー)は、とても美味いです。もう何度訪れたことやら。

大雨の土曜日でしたが、とても満足して帰宅しました。


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バンコク見て歩き#2(ジム・トンプソンの家)

バンコクのホテルに荷物を置いて、まず向かったのが「ジム・トンプソンの家」。

タイシルクを復興しシルク王と呼ばれたジム・トンプソンが、1959年から67年までの8年間を暮らした家です。

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ジム・トンプソンは、1967年に避暑に出かけたキャメロン・ハイランド(マレーシア)で謎の失踪を遂げました。

この事件は、当時、世界的な注目を浴びたそう。松本清張推理小説に、この失踪事件を題材とした『熱い絹』があります。事件の内容や背景、犯人の推理など興味深く書かれていて、なかなか面白かったです。

主人を失ったこの家は、当時のまま保存されることになり、現在は博物館として公開されています。

家は、チーク材で出来たタイ伝統様式の古い建物を6軒集めて、組み直して造ったもの。タイの高温多湿な気候を考慮して、風通しのよい高床式になっています。腐食止めに朱色のベンガラが塗られ、釘は一切使われていない構造らしい。

高床の下は広い空間となっていて、展示物などが置かれていました。

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この伝統的な様式で復元された建物は、確かに一見の価値があります。もともと建築家であったジム・トンプソンの面目躍如といったところでしょうか。

前回訪れたときは、フライトの時間が迫っていたため、十分に見学出来ませんでした。今回、念願の再訪が叶ったので、じっくりと見学することにしました。受付に行くと、日本語のガイドツアーが間もなくあるとのこと。そこで、庭を見ながら暫し待つことになりました。

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この庭は、かつては雇っていた庭師が手入れしていたそう。南国の樹木が鬱蒼と繁る様子は、とても素晴らしかったです。

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所々には、シンハー(獅子)などの置物がありました。このシンハー、なかなか愛嬌があります。

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鹿の置物もありました。

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この庭にいると、バンコクの街の喧騒がうそのよう。静謐で、ゆったりとした時間が流れていました。

(「ジム・トンプソンの家」続きます)  


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