観光研究者の街歩きフォト日記

まちを歩き、観察する観光・地域ブランド研究者の写真ブログです。

シンガポール街歩き#249(リトル・インディアの歴史的建造物と三毛猫)

美味しいマンゴーが食べたくなって、リトルインディアまで買いに出かけました。本場インド産のアルフォンソ・マンゴーで、昨年食べて余りの美味しさに病みつきとなりました。近くのスーパーなどでは売っていないので、食べたくなると、わざわざリトル・インディアまで買いに出かけています。

マンゴーを無事にゲットしたあと、ケルバウ・ロード(リトル・インディア)を歩いていて撮ったのが次の写真です。

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カラフルに彩色されていて、とても目立つ建物ですね。調べてみると「タン・テンニア氏の邸宅跡」でした。菓子製造で富を築いたタン氏が、1900年に建造した邸宅だそう。このエリアに残る最古の華人屋敷の一つと言われています。中国南部と欧州の建築様式がミックスされた貴重な歴史的建造物ですね。それにしても、リトル・インディアのど真ん中に、昔の華人屋敷が、こんなにカラフルに彩色されて残されているのは何とも不思議でした。果たして、昔からこんな色をしていたのか、よく分かりませんね。

この邸宅跡近くの門柱の上で猫が寝ていました。

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見ると三毛猫です。三毛猫は、白・茶・黒の3色で短毛の日本猫のこと。日本ではごく一般的な猫(但しオスは稀少)ですが、海外では珍種とされていて余り見かけません。キャリコとかトリコロールとか呼ばれていますね。

この三毛猫、日本から持ち込まれたものでしょうか。シンガポールのリトル・インディアで見かけるとは思いもかけませんでした。それにしても、この猫、気持ち良さそうに爆睡していました。


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シンガポール街歩き#248(斬新なデザイン"ラサール芸術大学")

今日の雷雨は凄かったですね。丁度ラオパサでランチを食べていましたが、降り出した豪雨で、暫し足止めを喰らいました。雷とスコールは当地の名物。2年間の駐在で、これがないとシンガポールらしさがないなと思えるようになりました。

さて、シンガポール街歩きの続きです。

シンガポールには特徴あるデザインの建築物が沢山あります。先日、その代表的な建物の一つとされる"ラサール芸術大学(LASALLE College of the Arts)"を見学して来ました。場所は、ドービー・ゴートからリトル・インディアに向かう途中にあります。

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まるで未来都市のような斬新なデザインですね。それぞれ7階建ての6棟の建物の上部は屋根のようにテントが張られています。

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切子面のガラス窓は、黒縁のパネルで区切られています。そして、それらのガラス窓は、様々な角度に傾斜する設計です。なかなか手が込んだデザインですね。

中庭では、近所の親子が遊んでいました。

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さすがに芸術大学の校舎です。学び舎がこうした斬新な設計だと、学生の創造性や芸術性が涵養・発揮されるように思いますね。

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訪れたのが土曜日だったせいか、学生の姿は案外と少なかったです。一方、カメラを携えて、建物の写真を撮っている人が結構いました。

なお、この建物の設計は、シンガポールを拠点とする"RSPアーキテクツ"です。

次の写真は、大学のすぐ近くにある学生宿舎です。壁面にアルファベットが描いてあって、これもなかなか洒落たデザインでした。

大学のキャンパス内には誰でも入れるので、機会があれば見学をお勧めします。

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シンガポール街歩き#247(パシール・リス・タウンパークのフィッシング・ポンド)

「パシール・リス・パーク」を後にしてMRTの駅まで行く途中に、もう一つ公園がありました。その公園の名前は「パシール・リス・タウンパーク」。名前は似ていますが、全く別の公園です。少しややこしいですね。

こちらのタウンパークは、名前の通り公団住宅にほぼ囲まれて立地しています。

驚いたのが、公園の大半を占めるフィッシング・ポンド(FIshing Pond)。しかも、それはそれは大勢の人たちが釣り糸を垂れていました。写真で見ると、こんな感じです。

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まるで釣り堀ですね。と言うより、これはまさしくローカルの人たちの為の釣り堀にほかなりません。

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かなり大きな池でしたが、周りにはぎっしりと釣り人がいました。魚よりも人の方が多いのでは、と心配するくらい。当地では、なかなか見られない光景でした。公園の周辺は、次のような景観でした。

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シンガポールには、いろんな特色のある公園があって楽しめますね。小さな島国ですが、なかなか奥が深いです。こうした小さな発見も街歩きの効用というところでしょうか。


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シンガポール街歩き#246(パシール・リス・パークでウォーキング、その2)

今回は「パシール・リス・パークでウォーキング」の続編です。

この公園の売りは、ウォーターフロントでのBBQや釣り、サイクリングなどですね。でも今回、この公園を訪れて一番面白いと思ったのは、マングローブとそれを巡る木道でした。写真で見るとこんな感じです。

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マングローブの森のなかを、木道があちこちに延びています。この木道を辿ると、河口に出ました。ここは、海がすぐ間近に迫る場所です。

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ここでは、河口付近の自然(マングローブや森に住む鳥、魚など)を観察できます。

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マングローブとは、汽水域(淡水と塩水が混ざる水域)の塩性湿地で成長する森林のこと。植生としては、ヒルギなどの樹木ですね。日本では、鹿児島県と沖縄県だけで見ることができます。マングローブの植生は、こんな感じです。

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ヤシの実(?)から芽が出ている様子も、手に取るように観察出来ます。

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マングローブを抜けると、森の様子を観察するための塔がありました。そこそこの高さがあるので、樹冠などを見ることができます。

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樹木の下には、名前は分かりませんが、綺麗な花が落ちていました。

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この公園、海を見たり、マングローブを歩いたり、緑陰で休んだりと結構楽しめました。訪れる人も少な目で、のんびり過ごすにはとても良いですね。お勧めの公園です。


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シンガポール街歩き#245(パシール・リス・パークでウォーキング)

今日はグッド・フライデー。キリスト教の復活祭を祝う週末の金曜日ですね。シンガポールでは国民の祝日で、会社や学校はお休みです。しかも三連休。この週末は、久しぶりにまとまった時間が取れそうです。

朝からチャンギ空港まで、見送りに出かけました。それを終えてから急に思い立って、空港の近くにある「パシール・リス・パーク」に出かけました。ここは、以前から一度は訪れてみたいと思っていた公園です。

場所は、MRT東西線の終点パシール・リス駅のほど近くにあります。

公園はかなりの広さがありました。緑も豊かで、よく整備されている印象です。野生の鶏が遊んでいたのには驚きました。

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祝日でしたが、人影は少なめでした。木々が豊かに繁っているので、森林浴には最適のウォーキングコースですね。歩いていて、気持ちが安らぐような感じでした。

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サイクリングコースがあって、自転車に乗っている人も見かけました。

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暫く歩くと、海辺に出ました。ウォーターフロントでは、バーベキューをしたり、釣り糸を垂らしたり。皆さん、思い思いの休日を楽しんでいるようです。

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海の向こうに見えるのはウビン島ですね。残念ながら、この島にはまだ渡ったことがありません。

この公園では、人が少ないこともあって、のんびりとウォーキングが楽しめました。シンガポールには市街地に近いところに、自然と触れ合える公園などが沢山あります。庭園都市国家の面目躍如といったところでしょうか。それにしても、この公園は私がいろいろ訪れたなかで上位に入る素晴らしい場所だと思いますね。お勧めです。

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シンガポール街歩き#244(アン・シアン・ヒル辺り、夕方19時過ぎ)

昨日の夕方、一時帰国していた東京から戻ってきました。常夏のシンガポールでは、心身がリラックスして伸び伸びするように感じますね。自分には南国の風土と気候が合っているようです。

さて、シンガポール街歩きの続きです。

チャイナタウンにある"アン・シアン・ヒル(Ann Siang Hill)" を夕暮れどきに歩きました。

小高い丘に登ると、ビジネス街を眺めることが出来ます。 写真の真ん中にある大きなビルは"CapitaGreen"ですね。日本人建築家の伊東豊雄が設計したオフィスビルで、外装の55%を緑化したことで話題となりました(地上40階建て、2014年竣工)。

その左隣、細めの高層オフィスビルが、”リパブリック・プラザ”です。こちらは黒川紀章の設計で、66階建て、1995年に完成しました。このようにシンガポールには、日本人建築家の設計になる建物が沢山あります。何だか嬉しくなりますね。

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"アン・シアン・ヒル(安祥山)"の周辺は、かつてナツメグクローブが栽培されていました。その後、裕福な華人の居住地となり、商業やコミュニティー活動の中心として賑わってきました。その歴史的な流れから、現在も、この辺りには華人の郷土会館が多く建っています。近くの街路である"クラブ・ストリート(Club St.)"の名前も、ここから出ているとか。

"アン・シアン・ヒル"をチャイナタウン側へと下ると、次の写真のような景観が現れます。

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ここは"クラブ・ストリート"が"アン・シアン・ロード"へと繋がるあたり。沢山のバーやレストランなどが軒を連ねています。

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なかなか洒落た雰囲気の街並みが続きます。

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映画のロケにでも使えそうな、とても素敵な景観です。

訪れたのが平日の夕暮れどきで、さほどの人出ではなかったです。それが週末ともなると、とびきり沢山の人が集まってくるそう。次は、この辺りが歩行者天国となる週末に来てみたいと思います。

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一時帰国しました(朝の羽田空港国際線ターミナル)

今からシンガポールに戻ります。昨日の東京は一日中雨で寒かったですが、今朝は良い天気となりました。

朝の羽田空港国際線ターミナルは、いつものように賑わっています。ターミナルには、沢山の鯉のぼりが泳いでいました。もうそんな季節なのですね。

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江戸舞台には、端午の節句の飾り物(兜&武者人形)がありました。日本らしくて、これも良いですね。

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これまた、いつも通りですが、ラウンジでは定番の「豚骨ラーメン」と「カレー」をいただきました。朝から食べ過ぎですね。でも満足しました。

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珍しく飛行機の搭乗が、バスでの移動に変更です。羽田空港の国際線では、多分初めての経験です。この時間帯は出発便が多いので、まあ仕方ないですね。早めに搭乗口に行こうと思っています。


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