観光研究者の街歩きフォト日記

まちを歩き、観察する観光・地域ブランド研究者の写真ブログです。

シンガポール街歩き#280(アーユルヴェーダ石鹸を買いにリトルインディアまで)

シンガポール街歩き"のブログ記事も今回で280回となりました。

小さな島国のシンガポールですが、"街歩き"で飽きたことも、書くテーマに困ったことも一度もありません。それだけ魅力がある街だと言うことでしょうか。あと何回続けられるかわかりませんが、これからもシンガポールの魅力を精一杯、伝えていきたいと思います。

さて、"街歩き"の続きです。

天気の良い休日、アーユルヴェーダ石鹸を買いにリトルインディアまで出かけました。写真は、購入した石鹸(medimix)です。

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これはアーユルヴェーダというインドの伝統医学のもとに作られている100%植物性(ハーブなど)の石鹸ですね。

肌に優しく、皮膚疾患(ニキビ、水虫など)や消臭等に効果があるとか。

私も当地に来てから"medimix classic(green)"を愛用しています。

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これはインドでは一番メジャーな石鹸とか。18種類のハーブが含まれていて、ドクターソープとも呼ばれているらしいです。初めて使った時は、香りのキツさに閉口しましたが、使っているうちに慣れてしまいました。使い心地は良いですね。

買ったのはテッカセンター内のドラッグストア。値段は5個入りで7s$(約560円)でした。

日本で買うより、かなり安いそう。先日、日本からやって来た知人は大量に買って帰りました。少し重いですが、確かに日本へのお土産には良いかもしれません。お勧めの商品です。


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シンガポール街歩き#279(Li Bai【李白】で飲茶ランチ)

日本から娘たちがシンガポールにやってきたので、リーバイ(Li Bai・李白)の飲茶ランチに出かけました。

ここは、広東料理の名店ですね。飲茶の評価が高いことでも知られています。

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場所は、"シェラトンタワーズシンガポール"の地下1階。最寄り駅は、MRTニュートン駅です(駅からは徒歩3分ほど)。

メニューを見るのはもっぱら娘たちで、残念ながら私に料理の選択権はありません。まあ、料理に疎いうえ、英語のメニューとくると任せるしかありませんね。少し口惜しくはありますが・・・。

ただし、料理で一つだけ主張して注文したのが"蒸しクリスタル野菜餃子(Steamed Crystal Dumplings with Mixed Vegetable)"です。

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これは、このレストランにおける飲茶の看板メニューとして有名と聞いていました。出てきたのは、透明の皮にエビ、シイタケ、ニンジン、クワイなどを包んだ餃子でした。

食べてみると、味は特筆もの。本当に美味しかったです。これは、超がつくほどのお勧めメニューですね。

その他、注文した点心は次の写真の通りです。

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これらに加えて、エビチャーハンなども取りました。どれもかなりの美味しさで、娘たちも大満足でした。

最後のデザートは、マンゴープリンを注文。さっぱりしていて、これも美味しかったです。

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シンガポールでのLi Bai(李白)の評判は、かなり高いです。誰に聞いても、あそこは美味しいとの答が帰ってきますね。

なかでもリーズナブルな値段で食べられる飲茶ランチは、是非お勧めしたいと思います。


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シンガポール街歩き#278(アンティーク・タイル・ギャラリー"ASTER BY KYRA")

久しぶりのブログ更新となりました。

シンガポールで驚いたことの一つに、古いショップハウスや、そこに使われているプラナカン・タイルの美しさがあります。

特に建物の装飾に使われているプラナカン・タイルは、デザインや色合いが多彩で魅力的なものが多いですね。

とある休日の昼下がり、テロック・エア・ストリートにアンティーク・タイルのギャラリーがあると聞き出かけました。

ギャラリーの名前は"ASTER BY KYRA"。場所は、シアン・ホッケン寺院の左隣り、三重塔(パゴダ)がある敷地内にあります。

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もともとプラナカン・タイルのルーツは、英国で量産された「マジョリカ・タイル」ですね。

第一次世界大戦後、欧州でのタイル生産が縮小して日本が生産基地となりました。当時の代表的な生産者は、淡陶社(兵庫・淡路島)や不二見焼合資会社(名古屋)など。安価で高品質な日本製タイルは需要が多く、東南アジアなどに沢山輸出されたそう。

ところがシンガポールでは、近代化の過程(1980年代〜)で多くのショップ・ハウスが壊されていきました。その瓦礫から、プラナカン・タイルを収集して展示販売を始めたのが、このギャラリーのオーナーとか。

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ギャラリーには、数多くのプラナカン・タイルがラックなどに入れて整理されていました。

生産地(日本、欧州など)と品質でランク分けされていて、値段も異なっています。

額に入れられたタイルもあって、なかなか素敵かつお洒落です。

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余りの数の多さに圧倒されましたが、気に入ったアンティーク・タイルも幾つか見つかりました。

これまで日本からの来星客を何組かご案内しましたが、皆一様にその美しさやお洒落なデザインに驚いていました。

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私も帰国までに気に入ったプラナカン・タイルを買いたいと思っています(財布と値段との折り合いがつけばですが)。

このギャラリーは、是非、見学をお勧めします。見るだけでプラナカン・タイルの虜になるかも、です。


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シンガポール街歩き#277(ウビン島でサイクリング)

ウビン島に出かけました。この島は、シンガポールに赴任した頃から行きたいと思っていたところです。2年経ってようやく、それが実現することに。

ウビン島は、シンガポール東部のジョホール海峡に浮かぶ有人島(人口100人ほど)です。開発されずに残された自然に触れることが出来る、シンガポールでも貴重な島となっています。

場所は、チャンギ・ビレッジの近くにあるチャンギ・ポイント・フェリーターミナルから、船で10分ほどの距離にあります。小型船で、12人の乗客が集まり次第、出航するという面白いシステムをとっています。料金は@3s$でした。

写真は、ウビン島の船発着場です。

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船の発着場の近くには、貸し自転車屋や食堂が固まって立地しています。日曜日のせいか、かなりの賑わいでした。

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ここで自転車を借りて、およそ3km離れたチェク・ジャワを目指しました。自転車のレンタル料金は一日10s$でした。

道は、アップダウンや舗装されていないところもあって結構、苦労したり楽しめました。

チェク・ジャワには、マングローブ林や海中生物などを観察出来るボードウォークが設置されています。

海上に造られたボードウォークでは、海の上を歩いているような気分になり快適でした。

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チャンギ空港に近いので、頻繁に発着する飛行機も見ることが出来ます。

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森のなかの木道は、こんな感じで続いています。途中には展望タワーがあって、樹冠を観察出来ました。

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チェク・ジャワのビジターセンターは、1930年代に建てられたチューダー様式の建物を改修して使っています。この建物は、とても素敵で魅力的でした。

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サイクリング・コースの途中には、綺麗な水を湛えた湖があります。これは、石切場の跡に出来たものとか。エメラルドグリーンの、とても綺麗な色をした湖でした。

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久しぶりに自転車に乗って、やや疲れました。でも、手づかずの自然と触れ合うことが出来て、大いに癒されたのも事実です。

また、島の往復に利用する小型船も非日常感があって、とても良かったです。

ウビン島、是非訪れられることをお勧めします。日頃の忙しさやストレスを忘れて、かなり楽しめますよ。


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シンガポール街歩き#276(草間彌生展@ナショナル・ギャラリー・シンガポール)

少しバタバタしていて、久しぶりのブログ更新となりました。

今日は土曜日で会社はお休み。シンガポールは、とても良い天気でした。

National Gallery Singapore で草間彌生の展覧会が開かれていると聞き、出かけて来ました。

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まだ人の動きが少ない午前中を狙って訪れましたが、チケット売り場はかなりの行列でした。シンガポールでも草間彌生の人気の高さが伺えますね。行列を待つこと30分ほどでチケットをゲット。この程度なら、まあラッキーな方でしょうか。

この個人展のテーマは"YAYOI KUSAMA:Life is the Heart of a Rainbow"。1950年代から現在までの絵画、彫刻、ビデオ、インスタレーションなどの作品群120点ほどを展示しています。

前衛芸術家の草間彌生と言えば、水玉やカボチャをモチーフにした作品が代表的ですね。今回も、こんなカボチャの絵が展示されていました。この絵は、いいですね。好きです。

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また、水玉ばかりの部屋も作られていました。中に入ると感覚が研ぎ澄まされるような感じでした。

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今回の展示作品のなかで一番迫力を感じたのは"わが永遠の魂(My Eternal Soul)"のシリーズです。

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どの作品も構図や造形、色使いが圧倒的な迫力で迫ってくるようでした。

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この展覧会は、2017年9月3日まで開催されています。シンガポールでは滅多にない機会なので、草間彌生のファンならずとも是非見学されることをお勧めします。

なお、入場料金は25s$でした。

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シンガポール街歩き#275(シロソ砦@セントーサ島)

昨日の土曜日、午前中は良い天気だったので、セントーサ島のシロソ砦(Fort Siloso)を見学に出かけました。

シロソ砦は、1885年に英国軍によりシンガポール港への他国の侵入を防ぐために築かれた砦です。

第二次大戦での日本との戦闘では、英国軍が最後まで立てこもった場所としても知られています。

戦後は、セントーサ島のリゾート化が進むなかで、島内で唯一、軍事遺跡として保存されることになり、1974年から一般公開されています。

場所は、セントーサ島の西端にあります。島内の循環バスに乗り、シロソ・ポイントで下車。高さが181mある遊歩道「シロソ砦スカイウォーク」が、砦への入り口となります。

「スカイウォーク」を下から見上げるとこんな感じです。高い建物は遊歩道に上がるための高速エレベーター塔です。

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遊歩道は高さに加えて、かなりの長さがありました。次の写真で、その高さと長さの程がお分かり頂けると思います。

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上からの眺望は、素晴らしかったです。この先に軍事遺跡があるとは、とても思えないですね。

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遊歩道を歩ききると、忽然と高射砲などの軍事遺跡が現れます。

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砦の内部では、砲台や地下トンネル、武器庫、司令所などが当時のまま保存されていました。

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人形を使った精巧なジオラマなどもあって、当時の様子が再現されています。

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例えば次の写真は、兵士用の厨房を再現したもの。当時はローカルの人が食事を作っていたようです。

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砦の中は、かなりの広さがありました。

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第二次大戦や統治中の旧日本軍の資料なども展示されていて、見学しながら考えるところも多かったです。

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今はリゾート客で賑わうセントーサ島ですが、シンガポールが歩んで来た歴史を知るためにも、この軍事遺跡の見学をお勧めします。

なお、今回の記事の執筆には、フリーペーパー"AsiaX"vol.318の「熱帯綺羅」を参照させて頂きました。 


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シンガポール街歩き#274(年に一度のストロベリー・ムーン)

昨夜は満月で、しかも年に一度のストロベリー・ムーンでした。

ストロベリー・ムーンは6月の満月のこと。ネイティブアメリカンが使っていた月のニックネームですね。

6月はイチゴの収穫時期。その頃に満月が丁度赤くなることから、ストロベリー・ムーンと呼ばれるようになったとか。欧米では、ローズ・ムーンやホット・ムーンとも言われるそうです。

昨夜のシンガポールは良い天気で、マリーナ方面に綺麗な満月が浮かんでいました。

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でも残念なことに、イチゴのように赤くはなかったです。赤道間近に位置するシンガポールでは、ストロベリー・ムーンを見ることが難しいのでしょうか?

でも、こんなに綺麗な満月が見られたのは久しぶり。とてもラッキーでした。満月を眺めながらの月見酒も美味しかったです。


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