観光研究者の街歩きフォト日記

まちを歩き、観察する観光・地域ブランド研究者の写真ブログです。

タマネギの収穫(兵庫県太子町に帰省しました)

この土日は、所用があり、兵庫県太子町の実家に帰省しました。

ゴールデンウィークに帰って以来、ほぼ2ヶ月ぶりとなります。

昨年の晩秋に植えたタマネギを収穫しました。

今回は、あまりいい出来ではなかったです。

植えた時期が遅かったせいでしょうかね。

全般に小粒で、数も少なかったです。

連休に帰ったときは、地表から出ているネギ部分が青々として立派だったので、そちらに養分を取られてしまったのかもしれません。

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昨年は、結構、いいタマネギが収穫できたので、今年もと思っていましたが、そうは上手くいかなかったです。

年に一回勝負の野菜作りは、難しくて奥が深いですね。

栽培の仕方をおさらいして、次回はもう少しマシなものができるように頑張りたいと思います。

次の写真は、隣人が撮ってくれていた栗の木の写真です(時期は少し前になります)。

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ゴールデンウィークに帰省した際に、たっぷりと肥料(農家の人に教えてもらった牛糞です)をやったので、その後、物凄く沢山の花が咲いていたそうです。

今回帰省したら、小さな毬栗の玉が沢山付いていました。

これなら、栗の実は、かなり期待できるかも。

今から秋の収穫が楽しみです。


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イタリア大使館別荘記念公園(日光その5)

旧英国大使館別荘を見学した後は、近くにある旧イタリア大使館別荘へと向かいました。

湖畔に造られた散歩道を歩いていくと、間もなく目指す別荘(記念公園)へと辿り着きます。

深い木立に囲まれて、優美な姿で建っていたのが写真の建物でした。

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この旧イタリア大使館別荘は、昭和3(1928)年に建てられ、平成9(1997)年まで歴代の大使とその家族が使用していました。

設計したのは、モダニズム建築で著名なアントニン・レーモンドですね。

内外装ともに、パターンに変化を付けた杉皮張りで仕上げてあるのが大きな特徴となっています。

1階は、食堂と居間、それに書斎が大きなワンルームとなっていて、長い広縁からは中禅寺湖が見渡せます。

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旧英国大使館別荘と異なるのは、建物の周り近くまで大きな木々が覆っていることでしょうか。

新緑と建物、それに湖が一体感をもって調和している環境は、見事なものでした。

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次の写真は、庭にあった大きなブナの木です。 新緑がとても綺麗でした。

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私は大きな木が好きで、あちこちの巨樹・巨木を見て歩いています。

その雄大な立ち姿や、風にそよぐ葉などを見ていると、日頃のストレスも消え去るように感じますね。

特に、その雄大な樹形から「山の王様」と称されているブナの木を見ると、とても爽快な気分になります。

このような大きな木々(広葉樹)に囲まれた旧イタリア大使館別荘は、周辺環境と合わせての見学を皆さんにお勧めします。

 
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英国大使館別荘記念公園(日光その4)

日光ではレンタカーを借りて、久しぶりに中禅寺湖を訪れました。  

まずは、見学したかった湖畔の旧英国大使館別荘へ。

奥日光の中禅寺湖畔では、明治中頃から昭和初期にかけて、各国の大使館別荘や外国人別荘が40棟以上も建設され、国際的な避暑地として大いに賑わったそう。

現在も、ベルギーとフランスの各大使館の別荘が、現役として利用されているとか。

各国の大使館別荘のなかで、一番早く建てられたのが旧英国大使館別荘です。

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この建物は、明治29(1896)年に英国の外交官アーネスト・サトウの個人別荘として建てられ、その後、平成20(2008)年まで英国大使館別荘として利用されてきました。

そして2010年に、英国大使館から栃木県に寄贈され、復元修理を経て2016年から「英国大使館別荘記念公園」として一般公開されています。

内部の様子は次の写真の通りです。

眼前には中禅寺湖が広がっていて、部屋からも眺望が楽しめます。

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さらに、2階に造られた広縁や、1階のテラスから望む中禅寺湖の眺めは、遮るものもなく、まるで絵画のように素晴らしいものでした(下の写真)。

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かつてイザベラ・バード(英国の紀行作家)もここに滞在し、この景観の素晴らしさを称えたとか。

私も椅子に腰をかけて、暫くのあいだ、湖面と山の緑、それに大きな空を眺めていました。

贅沢なひと時を過ごすことが出来て良かったです。

個人的には、こんな別荘があったらいいな、と思いますが、どう考えても無理な話ですね。

旧英国大使館別荘の見学は、皆さんにおススメします。

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「日光金谷ホテル」の夕食(日光その3)

日光金谷ホテル」には、1泊3食付きのプランで宿泊しました。

1泊で3回の食事が付くとは、珍しいですね。 私にとっても、初めての経験でした。

夕食、朝食、昼食が付いているので、ホテルでの滞在を存分に楽しめるプランと言うことでしょうか。

今回は、そのなかでもメインの夕食についてご紹介したいと思います。

まずは、食事会場となるダイニングルームの様子から。

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食堂の中に入ってみると、かなりの広さがありましたが、なかなかに落ち着いた雰囲気でした。

ところどころにある柱の上部には、牡丹の彫刻が施されていて印象的です。

時間が少し早かったせいか、まだ食事客は疎らでした。

コース料理のメニューは以下の通りでした。

  ・キャビア

  ・コンソメスープ

  ・日光虹鱒のソテー 金谷風

  ・蟹コロケット

  ・牛フィレのステーキ

  ・キジのロティ

  ・野菜サラダ

  ・プリン

  ・コーヒー

結構、盛りだくさんのコースメニューです。

このなかで一番のお勧めが「日光虹鱒のソテー 金谷風」ですね。

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この料理は初代料理長の渡部朝太郎が考案して、現在まで受け継がれてきたという伝統メニューです。

このホテルに来たら、一度は食べてみたい料理の一つでしょう。

皮は案外とパリッとしていて、中身はふっくら。 確かに美味しかったです。

他の料理についても、少し写真を載せてみます。

まずは、キャビアです。

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次は、コンソメスープ。

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続いて、蟹コロケット。

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さらに、牛フィレのステーキ。

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このあたりで、かなり満腹状態となりました。

少し料理を飛ばして、写真の最後は、食後のプリンとコーヒーです。

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コース料理のいずれも、味覚音痴の私でも分かるほど美味しかったです。

このブログでは、料理の写真撮影が難しいことや、生まれつきの味覚音痴なことから、料理の紹介記事は出来るだけ避けてきました。 

でも、ここの料理は皆さんにお勧めしたくて、敢えて拙い写真付きで紹介させて頂きました。

特に「日光虹鱒のソテー金谷風」は単品でも注文出来るので、是非一度、試されてはと思います。


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「日光金谷ホテル」館内の様子など(日光その2)

日光金谷ホテル」が営業を始めたのは、1893(明治26)年のこと。今となっては、かなりの昔ですね。

その日本最古のクラシックホテルに宿泊して感嘆したのが、建物や内部の造りでした。

写真は、本館2階にあるメインダイニングの入り口を撮ったもの。

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白い階段(洋風)と赤い欄干(和風)が上手く調和して、和洋折衷の独特の空間を作り出しています。

白い階段の手すりには、何やら不思議な赤いランプが灯されています。ランプをよく見ると「葵の紋」が透かし彫りされていました。東照宮のおひざ元ということなのでしょうか。

次の写真は、メインダイニングの暖炉の上に飾られていた彫刻です。

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これは「迦陵頻伽」(かりょうびんが)という作品で、作者は吉田仙十良(よしだ・せんじゅうろう)。会津の彫刻家で、岩絵の具による鮮やかな彩色が施されています。

何とも凝った作品で、館内でもひときわ目立っていました。

次は、2階の吹き抜けから1階のロビーを撮ったもの。

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写真の左手にあるのが、外部との出入口になる木製の回転扉です。

ホテルによれば、昭和初期の本館改修以前から使用されていたものとか。どっしりとした構えで、重厚そのもの。回転扉の上にも、木の彫刻が飾られていました。

続いては、ロビー奥に置いてあるソファーを撮った写真です。

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この、木をふんだんに使った、重厚感溢れる空間に座っていると、とても落ち着けました。

次は、宿泊した別館の入り口です。

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別館の昼間のファサードは、次の写真のようになります。

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ここの扉部分にも、獅子と鳳凰のとても凝った彫刻が施されています。

最後は、夜の本館玄関口です。

昼間とは、また違った雰囲気があって、さすがに絵になりますね。

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この他、館内のあちこちの調度品や設え、装飾品などを見て歩くだけで、まるでタイムスリップしたようで面白く、興味深かったです。

ひとつ残念だったのは、雰囲気があるフロント(カウンター)の写真を撮り損ねたこと(何しろ、人が多かったもので)。 これは次回に期したいと思います。


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伊勢・志摩(三重)と十勝(北海道)に行ってきました(備忘録)

6月に入ってから、立て続けに伊勢・志摩(三重)と十勝(北海道)へと出かけました。

ブログでは日光・金谷ホテルの記事を書き始めたところですが、今回は備忘録的に伊勢・志摩と十勝の写真を少しだけ載せておきたいと思います。

まずは、十勝(北海道)から。

写真は、帯広農業高校の敷地内にある"カラマツ防風林"です。

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十勝地方の特色ある景観として、防風林がよく取り上げられます。日高山脈からの強い風から、畑を守るために育てられたもので、カラマツが多いですね。

なかでも帯広農業高校にある"カラマツ防風林"が見事だと聞き、見てきました。

同校の敷地内の見学は自由でした。

広大な敷地で迷ってしまい、生徒さんに場所を教えてもらって何とか辿り着きました。

生徒は皆さん、礼儀正しく、親切で感激しました。ここは素晴らしい高校ですね。

"カラマツ防風林"も評判通り見事なもので、新緑の並木道を歩くだけで癒されました。訪れて本当に良かったです。

次の写真は、伊勢神宮(内宮)の門前にある"おはらい町"です。

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内宮の鳥居前町として栄えた"おはらい町"には、妻入り木造建築の土産物店や飲食店が立ち並び、かなりの賑わいでした。

町の中心部には赤福の本店があり、その前に"おかげ横丁"が広がっています。

久しぶりに伊勢神宮へとお参りし、泊まりは志摩観光ホテルにしました。このホテルは、伊勢・志摩サミットの会場となったところで、また山崎豊子の小説"華麗なる一族"にも登場します。

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以上の二ヶ所の旅日記については、後日、詳しく書くつもりです。

今回は、予告編を兼ねた近況報告でした。


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日本最古のクラシックホテル「日光金谷ホテル」(日光その1)

新緑の日光(栃木県)を訪れました。

日光には、前回の記憶が定かでないくらい久し振りの訪問となります。

宿泊先は、かねてから一度は泊まってみたかった「日光金谷ホテル」にしました。

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日光金谷ホテル」は、日光東照宮の楽師であった金谷善一郎が1873(明治6)年に創業した「金谷カッテージ・イン」を、その嚆矢とします。

金谷ホテル」としては、1893(明治26)年に、日光山内を望む現在地で営業を開始しました。

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その後、大正期の日光御用邸開設などを契機に、国内外の要人や宮家などが利用するようになり、次第に名門ホテルとしての地歩を築いてきました。

現在では、日本で最も歴史が古いクラシックホテルとして知られています。

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宿泊したのは、別館のコーナー・ツィンルーム。部屋に入ると、二面の窓から瑞々しい新緑が目に飛び込んできました。

一瞬、絵画を見ているような不思議な感覚に陥りましたね。

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部屋からの眺望が良いうえに、近くの川の水音が聞こえて、日頃のストレスも吹き飛んでいくようでした。

窓辺に座って、外の景色を眺めているだけで、心身ともに癒されます。さすがに良いホテルです。

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日光金谷ホテル」は、"日本クラシックホテルの会"に加盟しています。現在は、9ホテルが加盟しているらしい。

そのメンバーは、「日光金谷ホテル」「富士屋ホテル」「万平ホテル」「奈良ホテル」「東京ステーションホテル」「ホテルニューグランド」「蒲郡クラシックホテル」「雲仙観光ホテル」「川奈ホテル」。

いずれも、良く知られた名門ホテルばかりですね。

加盟の条件は、第二次大戦以前に建てられ、その建物を維持していること。文化財や産業遺産などの認定を受けていること、などとか。

新たに加盟しようとしても、なかなか難しそうです。

一度は、これらのホテルを泊まり歩いてみたいものですね。

なお「金谷日光ホテル」は、登録有形文化財に指定されているほか、近代化産業遺産にも認定されています。

建物内部の造りなど相当に凝っていますが、それらについては次回に報告したいと思います。


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