今日の土曜日は、良く晴れています。
こんな日はカメラをぶら下げて、どこかに出かけたいものです。
最近、取材の予定もないので、夕方あたり近場を散歩したいと思っています。
さて、佐賀焼き物散歩の続きです。
有田を中心に肥前地区一帯で焼かれた磁器を総称して「伊万里焼」と言います。
なかでも「古伊万里」は、17〜18世紀に制作され、伊万里の港から積み出された焼き物のこと。
また、鍋島藩(佐賀藩)が明治初頭まで伊万里・大川内山地区で焼いた献上品を「鍋島」と呼びます。 これが、日本で最も高級とされた磁器ですね。
現在、伊万里の大川内山地区には、およそ30軒ほどの窯元があります。
そして、各窯元のギャラリーや直売所では「伊万里焼」を見たり購入することができます。
私の現在の興味は焼き物よりも、むしろ町並みや景観、住民の生活風景や生業などにあります。
このため、折角窯元に来ても、建物や煙突、橋などの風景ばかり見ることになってしまいます。
でも折角、焼き物の里に来たのだから、少しは「うつわ」や「民藝」などに興味をもって見たいもの。 今後の課題ですね。
下の写真は、陶祖橋。 渡ったところには、陶工無縁塔があります。
初期に焼き物に携わったのは、朝鮮から渡ってきた人たちが多い。
この異国風の風景は、それを物語っているようです。