シェリムアップでは、夕食のあと"アプサラの踊り"を観ました。この踊りは、9世紀頃にクメール王朝の宮廷舞踊として生まれたものとか。
カンボジアで"アプサラ"とは、天女や天使と捉えられています。"アプサラ"は、どうやらアンコール遺跡のレリーフにあるデバター(女神)のことのようです。
手と足の動きに特徴がある踊りで、特に大きく反り返った手と指の動きは、なかなか優美でした。
かつて踊り子は300人ほどもいたそうですが、ポル・ポト政権時代に9割もの人たちが処刑されたとか。振り付けが書かれた書物の多くも消滅してしまったそう。今は、伝統舞踊の復活を懸命に図っている最中とのことでした。
少し前に、ジョグジャカルタ(インドネシア)で、ジャワの伝統舞踊"ラーマヤナ"を観たことがあります。素人目には、両方の踊りはよく似ている印象ですね。
手の動きが独特な優美さを持つ"アプサラの踊り"。アンコール遺跡で見たレリーフと重なって、とても興味深かったです。