厳島神社に参拝したあとは、弥山(みせん)へと向かいました。
弥山は、厳島神社の背後にそびえる標高535mの山で、古くから信仰の対象となっています。宮島には何度か訪れたことがありますが、弥山に登るのは今回が初めてです。
弥山には幾つかの登山コースがあって、歩きでは往復3~4時間もかかるそう。そこで今回は、時間が節約できて、一番楽に登れるロープウェイを利用しました。
このロープウェイ、一回乗れば山頂の展望台まで連れていってくれるのかと思いきや、二つのロープウェイを乗り継ぐ方式です。それも終点は途中まで。まあ、それだけ急峻な山だということでしょうか。
最初は8人乗りの循環式(スキー場によくあるタイプですね)で、次が30人乗りの交走式。タイプの異なるロープウェイに乗れて、何やら得した気分です。
国の天然記念物「弥山原始林」を縫って、急峻な山を上るロープウェイからの眺めは素晴らしかったです。
ここでも、同乗した人のほとんどが外国人(西洋人)観光客で、日本とは思えないような雰囲気でした。これも世界文化遺産とミシュラン三ツ星による効果でしょうか。
終点の獅子岩駅で降りると、すぐにあるのが「獅子岩展望台」。ここからは能美島、江田島、大黒神島など瀬戸内海に浮かぶ島々が眺められて、まさに絶景でした。
「獅子岩展望台」から弥山山頂へは、歩きで約30分ほどです。道はアップダウンの連続で、結構きつかったですね。途中で諦めて戻っていく家族連れもいました。
途中には、弥山七不思議の一つである「不消霊火堂(きえずのれいかどう)」があります。
806年に空海が宮島で修業した際に焚かれた護摩の火が、1,200年経った現在も燃え続けているというもの。この霊火を前にすると、なにやら厳粛な気分になりますね。
ここを過ぎると、山頂までの間に巨石や奇岩(「くぐり岩」や「不動岩」など)を見ることができます。それらは、見るからに不思議さを感じる景観でしたね。
山頂には展望台があって、そこから眺める巨石や瀬戸内の眺めは、まさに絶景でした。
この弥山山頂では、類希なる絶景を堪能することができます。確かに、ここは訪れる価値がある場所ですね。
宮島を訪れる皆さんには、ぜひとも弥山に登られることをお勧めします。
全くもって素晴らしい体験が出来ました。