観光研究者の街歩きフォト日記

まちを歩き、観察する観光・地域ブランド研究者の写真ブログです。

近江まち歩きNo.3(旧八幡郵便局・ヴォーリズ建築)

今日は、かなりの雨模様。 せっかくの土曜日なのに、これでは外歩きの気分になれませんね。

このところ仕事が忙しく、ブログを書く時間もとれませんでした。 貧乏暇なしを地でいっています。


最近、通勤電車で読んだ本が、藤原正彦『日本人の誇り』(文春新書)。

数学者でエッセイストでもある著者の主張は、非常に明快で、元気が貰えるものでした。

古来より日本人が育んできた文化や思考、精神、社会構造などを、肯定的に見直し、根本から取り組んでいくことが、日本再興にとって重要というもの。 

行き過ぎた個人主義から紐帯を重んじる社会への回帰、自分の国は自らが守るという気概と仕組み等がなければ、日本は現在の混迷状態から脱しえないという著者の考えには、頷くところが多いです。


さて、近江まち歩きの続きです。

写真は、近江八幡市にある「旧八幡郵便局」。


なかなか素敵な建物ですね。

この丸いファサードがモダンな感じを与える建物は、初期のヴォーリズ建築です。 

大正10年に、ヴォーリズが設計し、昭和35年まで郵便局として使われていました。

現在は内部が公開され、ギャラーなどとして利用されています。


ウィリアム・メレル・ヴォーリズ(1880−1964)は、明治38年に米国から英語教師(宣教師)として近江八幡に来日。

近江八幡を拠点に、建築家としても活躍しました。 また、メンソレータム近江兄弟社を創立した事業家としても知られる人です。

私はヴォーリズ建築が好きで、今も彼が設計した建築物を見て歩いています。

ヴォーリズについては、さらに次回に。

                                     (近江の項、続く)