観光研究者の街歩きフォト日記

まちを歩き、観察する観光・地域ブランド研究者の写真ブログです。

スーパーよさこい(東京・原宿)その3

祭りは各地に伝播し、伝播した先で脚色がなされ伝統文化となっていく、と前回のブログに書きました。

よさこい」も「YOSAKOI」となって、今では全国各地で行われています。


でも「よさこい」で面白いところは、原則が2つあって、これが必ず守られているということ。

それは「鳴子」を持つこと、「よさこい鳴子踊り」のメロディーを必ず入れること、この2点です。

逆に言えば、これ以外は何でもありと言うことですね。

踊りの振り付けや衣装も自由、曲のアレンジも自由です。

曲は正調の「よさこい節」から、ロック調、サンバ調など様々で、とても面白い。

この自由さとテンポの良さが、多くの人たちを惹きつけるのでしょう。


なお「鳴子」は、田畑に吊るして音でスズメなどを追い払うもの。

米の2期作が可能な高知を象徴するものとして選ばれたとか。

日本の祭りは、現代も農業と深く結び付いているのでしょうか。


最近読んだ本で、大崎梢「夏のくじら」(文春文庫)が「よさこい」をテーマとしていました。


高知での「よさこい」に賭ける青春を描いた小説ですが、私には「よさこい」の祭りとしての仕組み、地元での位置づけなど大変参考となりました。

                     (スーパーよさこい、終わりです)