祭りは各地に伝播し、伝播した先で脚色がなされ伝統文化となっていく、と前回のブログに書きました。
「よさこい」も「YOSAKOI」となって、今では全国各地で行われています。
でも「よさこい」で面白いところは、原則が2つあって、これが必ず守られているということ。
それは「鳴子」を持つこと、「よさこい鳴子踊り」のメロディーを必ず入れること、この2点です。
逆に言えば、これ以外は何でもありと言うことですね。
踊りの振り付けや衣装も自由、曲のアレンジも自由です。
曲は正調の「よさこい節」から、ロック調、サンバ調など様々で、とても面白い。
この自由さとテンポの良さが、多くの人たちを惹きつけるのでしょう。
なお「鳴子」は、田畑に吊るして音でスズメなどを追い払うもの。
米の2期作が可能な高知を象徴するものとして選ばれたとか。
日本の祭りは、現代も農業と深く結び付いているのでしょうか。
最近読んだ本で、大崎梢「夏のくじら」(文春文庫)が「よさこい」をテーマとしていました。
高知での「よさこい」に賭ける青春を描いた小説ですが、私には「よさこい」の祭りとしての仕組み、地元での位置づけなど大変参考となりました。
(スーパーよさこい、終わりです)