観光研究者の街歩きフォト日記

まちを歩き、観察する観光・地域ブランド研究者の写真ブログです。

丹波篠山(兵庫県)まち歩きNo.3(大正ロマン館、特産物ブランド)

今朝の東京は、よく晴れました。

日曜日ですが、仕事場にでています。 

久し振りの休日出勤。 集中して仕事ができそうです。


さて丹波篠山(兵庫県)の続きです。

城跡近くに大正ロマン館があります。


1923(大正12)年築の洋風建築物で、1992(平成4)年まで約70年間に亘って篠山町役場として使用されたものとか。

煉瓦の腰台に、屋上には火の見櫓を設け、なかなかモダンな意匠です。

今は、観光案内所と特産物等の売店などに使われています。


まちなかを歩いていると、目につくのが丹波の特産物を売る商店。


当地の特産物ブランドとしては、丹波黒大豆、丹波大納言小豆、丹波栗、丹波松茸、丹波猪肉などが有名ですね。

特に黒大豆は、篠山発祥の在来種を県が「丹波黒」と名付けて、米に代わる奨励品種とした高級食材です。

ところが、篠山以外でも広く栽培されるようになり、篠山産をいかに差別化していくかが、当地にとって大きな課題でした。

そこで、現在、篠山市では「丹波」ではなく、あえて「丹波篠山」の名称にこだわることで特産物のブランド化を推進しています。

その成果の一つが、「丹波篠山黒豆」が地域団体商標(商標法)として認定(登録査定)されたこと。

一般の消費者にとっては、大して違いのないような話かもしれません。

でも、地域ブランドの視点からは非常に大事なこだわりです。

むしろ、これなしでは篠山の特産物ブランドを守っていけないという程、重要なものと言えます。

黒豆だけでなく、それ以外の特産物にも「丹波篠山」の名称を普及させる(登録していく)ことが、篠山にとって極めて大事なブランド戦略になっていくと思います。

                                               (丹波篠山の項、続く)