観光研究者の街歩きフォト日記

まちを歩き、観察する観光・地域ブランド研究者の写真ブログです。

青森県立美術館「あおもり犬」など(青森その2)

三内丸山遺跡から歩いてすぐのところにあるのが、青森県立美術館(2006年開館)です。

今回の旅の目的のひとつが、この美術館に展示されている「あおもり犬」を見ることでした。

いきなりですが、「あおもり犬」を撮ったのが次の写真です。

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これは、青森出身の画家・彫刻家である奈良美智(なら・よしとも)の作品ですね。

この作品は、常設展示場のガラス戸越しに見るのが普通のようですが、外から迷路のような通路を辿っていくと間近に見ること(触ることも)が出来ます。

写真は、屋外トレンチに設置された高さ8.5m、横幅6.5mの作品を外部から撮ったものです。

白い大型犬で、その表情はまるで眠っているかのよう。 

そして、体の一部は地中に埋まっています。

三方を囲む高いトレンチと相まって、まるで発掘途中の遺跡埋蔵物のようにも見えます。

その少し寂しげな様子を見ていると、なぜだかすごく癒されました。

海外からも、この作品を見に来る旅行者が多く、当日も結構な人気ぶりでした。

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当美術館では、地元出身ということもあって奈良美智の作品をかなり収集しています。

奈良の代名詞ともいえる ”特徴的な目付きをした女の子の絵” も、多数展示してあって楽しめました。 彼の作品は、170点ほど収蔵しているらしいです。

その他のコレクションとしては、シャガールが描いたバレエ「アルコ」の背景画が良かったです。

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1点の大きさは縦が約9m、横が約15mもあって、なかなかの迫力でした。

また、当地出身の棟方志功の版画も沢山展示されていて、興味深かったですね。

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近年、地方の美術館では有名建築家に設計を依頼することが多くなっています。

当美術館の設計も、著名建築家である青木淳が担当しています。

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収蔵された美術作品群もさることながら、青木淳が遺跡の発掘現場から着想を得て設計したという建物を見学できて、とても充実した時間を過ごせました。

青森県立美術館、ここは皆さんに見学を是非おススメしたいと思います。


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