観光研究者の街歩きフォト日記

まちを歩き、観察する観光・地域ブランド研究者の写真ブログです。

西郷さんの銅像など(鹿児島その7)

鹿児島市内にも見どころが多いのですが、今回取り上げるのは明治維新で功績のあった偉人たちの銅像です。

まずは西郷隆盛銅像から。

f:id:kaz-sasaki:20191219000123j:image

西郷さんの銅像と言えば、上野公園(東京)にある像(高村光雲の作品)が一番有名かもしれません。

地元・鹿児島では城山の麓にある市立美術館のすぐそばにあります。

没後50年を記念して鹿児島市出身の彫刻家・安藤照が制作したもの。 完成は昭和12(1937)年です。 ちなみに作者の安藤照は、渋谷の「忠犬ハチ公」を制作したことで知られています。

7mほどある築山の上に、陸軍大将の制服姿で立つ姿は堂々としていました。 本体は、およそ6mほどあるとか。

次の写真は、西郷像を見学するためのデッキに置かれていた犬の模型です。

f:id:kaz-sasaki:20191219000150j:image

西郷隆盛は狩猟が趣味だったこともあって、大の犬好きでした。 

上野公園(東京)の西郷像も、確かに犬を連れていますね。 

愛犬の名前は「ツン」で、犬種は「薩摩犬」(猟犬)です。

鹿児島の銅像では、軍服の正装だったこともあり、さすがに犬は連れていませんでした。

西郷像にほど近く、向かい合う形で建っているのが小松帯刀銅像です。

f:id:kaz-sasaki:20191219000214j:image

小松帯刀は、薩摩藩の家老職にあって維新十傑の一人にあげられています。

続いては、大久保利通銅像です。

f:id:kaz-sasaki:20191219000237j:image

場所は、市内中心部を流れる甲突川の河畔に建っています。

没後100年を記念して、昭和54(1979)年に制作されました。 制作者は、彫刻家の中村晋也(元鹿児島大学教授)です。

上の写真は夜間に撮ったので少し分かりづらいですが、フロックコートをひるがえす細身の姿は、なかなかお洒落でカッコよかったです。

かつて転勤で鹿児島に住んでいた頃に聞いた話では、地元・鹿児島での人気は西郷さんが圧倒的で、大久保卿の人気はさほどでもなかったとか。 それで大久保卿の銅像建立は、西郷さんからだいぶん遅れたということでした(ただし真偽は定かではありません。念のため)。

明治維新に際して多くの偉人を輩出した鹿児島には、ここで紹介した以外にも沢山の銅像が建っています。

歴史好きならずとも、これらを見て歩くのは結構面白いと思いますがどうでしょうか。


旅行・観光ランキング