鹿児島市内にも見どころが多いのですが、今回取り上げるのは明治維新で功績のあった偉人たちの銅像です。
西郷さんの銅像と言えば、上野公園(東京)にある像(高村光雲の作品)が一番有名かもしれません。
地元・鹿児島では城山の麓にある市立美術館のすぐそばにあります。
没後50年を記念して鹿児島市出身の彫刻家・安藤照が制作したもの。 完成は昭和12(1937)年です。 ちなみに作者の安藤照は、渋谷の「忠犬ハチ公」を制作したことで知られています。
7mほどある築山の上に、陸軍大将の制服姿で立つ姿は堂々としていました。 本体は、およそ6mほどあるとか。
次の写真は、西郷像を見学するためのデッキに置かれていた犬の模型です。
西郷隆盛は狩猟が趣味だったこともあって、大の犬好きでした。
上野公園(東京)の西郷像も、確かに犬を連れていますね。
愛犬の名前は「ツン」で、犬種は「薩摩犬」(猟犬)です。
鹿児島の銅像では、軍服の正装だったこともあり、さすがに犬は連れていませんでした。
西郷像にほど近く、向かい合う形で建っているのが小松帯刀の銅像です。
小松帯刀は、薩摩藩の家老職にあって維新十傑の一人にあげられています。
場所は、市内中心部を流れる甲突川の河畔に建っています。
没後100年を記念して、昭和54(1979)年に制作されました。 制作者は、彫刻家の中村晋也(元鹿児島大学教授)です。
上の写真は夜間に撮ったので少し分かりづらいですが、フロックコートをひるがえす細身の姿は、なかなかお洒落でカッコよかったです。
かつて転勤で鹿児島に住んでいた頃に聞いた話では、地元・鹿児島での人気は西郷さんが圧倒的で、大久保卿の人気はさほどでもなかったとか。 それで大久保卿の銅像建立は、西郷さんからだいぶん遅れたということでした(ただし真偽は定かではありません。念のため)。
明治維新に際して多くの偉人を輩出した鹿児島には、ここで紹介した以外にも沢山の銅像が建っています。
歴史好きならずとも、これらを見て歩くのは結構面白いと思いますがどうでしょうか。