観光研究者の街歩きフォト日記

まちを歩き、観察する観光・地域ブランド研究者の写真ブログです。

自然満喫の「ピョウタンの滝」と「岩内仙峡」、とにかく広い「八千代牧場」(続き)(北海道・十勝その5)

前回の続きです。

「ピョウタンの滝」を満喫したあとは、「岩内仙峡」へと向かいました。

「岩内仙峡」(帯広市岩内町)は、日高山脈山麓(日高幌尻岳)で、岩内川上流域の渓谷にあります。「ピョウタンの滝」からは、案外と近かったですね。

十勝地方では紅葉が美しい渓谷として知られていて、毎年10月中旬に「岩内仙峡もみじまつり」が開催されるとか。1万人ほども集まるそうで、当地の一大イベントとなっているようです。

私が訪れたのは9月の末でしたが、さすがに北海道でも紅葉はまだでした。残念です。

写真は、岩内川の渓谷に架かる「仙峡橋」を撮ったもの。長さ62mのつり橋で、形といい、色といい、なかなか絵になる景観でした。

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つり橋なので、渡る際にはかなり揺れます。

でも、渓谷の高い場所に架かっているので、ここからの眺めはとても良かったです。岩内川の水も清冽で綺麗でした。

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つり橋を渡った先は開けていて、大きな木や池があったりでドングリを拾いながら散歩しました。日頃のストレスが消え去るようでした。

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訪れたのが平日だったせいか、他には誰もいません。”熊出没・危険”という看板には、すこし怖気づきました。何しろ、熊には慣れていないもので・・・。

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次に向かったのが「八千代牧場」です。

帯広市八千代町にある公営牧場ですね(正式には「八千代公共育成牧場」というらしい)。

幌尻岳の麓にあって、総面積は975.7㏊(東京ドーム約210個分)とか。ここには、乳牛が約1,600頭、馬が70頭ほど飼育されているそう。

クルマで訪れましたが、あまりに広すぎて、どこに何があるのかもよくわかりませんでした。

高台にあがってみると、なだらかな丘陵の牧草地で悠々と草を食む乳牛などが遠望されて、十勝の酪農のスケールの大きさが実感されました。

写真は、牧場で飼われている乳牛です。好奇心が強いのか、人懐っこいのか、カメラを構えた私の方に近づいてくる牛もいて面白かったです。

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「ピョウタンの滝」「岩内仙峡」「八千代牧場」と駆け足で見てまわりました。

一般的な観光ルートには、なかなか入らないスポットばかりですが、定番観光に飽きた旅行者やリピーターの個人客には、結構面白いのではないかと思いました。

これからの地域観光では、旅行者の多様化に対応すべく、定番以外の観光スポットを積極的に開拓し、上手にアピールしていく努力が求められますね。

私も、次は新緑か紅葉の季節に訪れてみたいと思います。


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自然満喫の「ピョウタンの滝」と「岩内仙峡」、とにかく広い「八千代牧場」(北海道・十勝その4)

今回出かけたのは、お馴染みの十勝地方。そこで旅立つ前に、これまでまだ訪れたことがない名所や観光スポットを探してみました。

ネット検索してピックアップしたのが表題にある3ヶ所です。

そのいずれもが、さほど全国的な知名度はないものの、十勝地方では誰もが知っていて、地域住民の多くが一度は訪れたことがありそうな場所となりました。

旅に出るまでの間、これらは一体どんなところだろうと考えるだけで、旅の楽しみは倍増しますね。

まずは「ピョウタンの滝」から。

これは、何と言っても名前がいいですね。語源はアイヌ語の「ピヨロ・コタン」("小さな砂利の多いところ")だとか。

場所は、中札内村札内川上流域の渓谷にあります。雄大な日高山麓をバックに滝の幅は84.5mあり、高さ18mから川の水が豪快に流れ落ちています。これは、なかなか見応えのある景観です。

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もともとは小水力発電所用の貯水池として、1954年に造られた人工のダムだったとか。当時は ”農協ダム” と呼ばれていたそう。ところが、ダムの堰堤が洪水による土砂で埋没し、いつしか滝と呼ばれるようになったらしい。

現在は滝の近くまで行けませんが、”札内川園地” の入り口に架かっている"虹の大橋"から滝の全体を眺望することができます。

実際に見ると、自然の滝かなと思えるほどでした。時間をかけて、徐々に本物の滝へと変化しているのでしょう。

札内川の水は澄んでいて、とても綺麗でした。さすが、かつて清流日本一となった川ですね。

流れ落ちる瀑布からは霧のような飛沫が飛んできて、周辺はマイナスイオンで満たされているようでした。

他に誰もいない静かな環境で滝を眺めていると、気分が落ち着いて癒されていくのがわかりました。

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この滝の周辺は"札内川園地"として整備されています。訪れたのが平日の午前中だったせいか、広い園内には人影がなかったです。

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ここでは大きな木を見ながら、のんびりと散歩して過ごしました。十勝地方の豊かな自然と、その素晴らしさが再認識できましたね。

記事が長くなったので、「岩内仙峡」と「八千代牧場」は次回に記すことにします。


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建て替えられた「幸福駅」の駅舎(北海道・十勝その3)

幸福駅帯広市幸福町)は、旧国鉄広尾線(帯広~広尾間84.0㎞)にあった駅ですね。1987年に同線が廃止され、それとともに幸福駅も廃駅となりました。

この幸福駅が全国に知られるようになったのは、1973年に放映されたNHK新日本紀行」の「幸福への旅~帯広~」がきっかけでした。

その縁起の良い名前から、入場券・乗車券(愛国駅→幸福駅など)が人気となり、沢山の観光客が訪れるようになりました。

そして、廃線後も旧駅舎等を保存する交通公園として整備され、現在も十勝地方の人気スポットの一つとなっています。

私が、前回この駅を訪れたのは2013年の新春。ちょうど老朽化した旧駅舎の建て替え計画が進んでいる頃でした。それから5年がたち、今回は、建て替え後の駅舎を見たくて訪れました。

写真は、建て替えられた駅舎です。と言っても、完成したのは2013年11月だそう。もはや、かなり旧聞に属しますね。

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旧駅舎の外壁などを再利用したせいか、以前とさほど変わらない佇まいで安心しました。

駅舎の内部は、次の写真の通りです。

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以前は個人の名刺や切符などが沢山、貼り付けられていたのですが、今は規格化された切符状のもの(どこかで売っているのでしょうか?)が目一杯、貼られていました。壁一面がピンク一色になっているのが凄いです。

下の写真は、保存されているキハ22形の客車ですね。

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その客車の内部を撮ったのが次の写真です。座席や板張りの床が時代を感じさせて懐かしいです。

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これらは、いずれも十勝にとって貴重な文化遺産です。屋外の展示なので管理するのは大変でしょうが、ぜひ大切に保存していって欲しいと思います。


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広い畑にポツンと佇む ”Cafe ある” (北海道・十勝その2)

北海道・十勝の大地は、途方もないほどの広さがあります。当地を訪れたある日の午後、レンタカーを駆って中札内周辺をあちこち巡っていました。

夕方近くになって、どこかで休憩したいと思いましたが、周辺は畑作地ばかり。本当に何もありません。人もクルマも、ほとんど出会うことがないほどでした。そこで急遽、ネットで調べて訪れたのが "Cafe ある” です。

周りは広々とした畑ばかり。そのなかに ”Cafe ある” は、ポツンと佇むように建っていました。

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木造2階建てで、小さく簡素な造りですが、周辺環境にうまく溶け込んで建っています。夕暮れ時ならずとも、なかなか絵になる景観です。

ちょうど経営する二人の姉妹が外にいたので閉店時間を聞くと、「まあ、東京からわざわざ・・・。あと30分ほどだけど、それで良ければどうぞ」とのこと。運良く入れました。

外の景色がよく見える2階の端の席へ着くと、メニューの傍に「店主姉妹がそろって股関節を痛めて杖歩行となってしまい、しばらくの間、2階席はセルフサービスになる代わり50円引きにします」とのお知らせが置いてありました。

2階席は、ウッドハウスの屋根裏部屋風で、なかなか素敵な造りです。

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注文したのは、コーヒーとケーキのセット。セルフサービスなので、出来上がりを1階まで取りに行きました。

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丁寧に作られたケーキは、甘さが控えめ。コーヒーも美味しかったです。

他に来店客もなく、窓から夕暮れ時の畑を眺めながら、ひと時を過ごしました。

店内には、ゆっくりとした時間が流れているようで、居心地が良かったです。

開業したのは2006年とか。既に12年の歴史を刻んでいますね。

道路からは少し奥まっているので、通りがかりの一見客が入ってくることは少ないでしょう。この店を支えているのは、地元のお馴染みさんでしょうか。

地域のためには、誰もが気軽に集えるような場所が必要ですね。この点で、十勝の畑作地のど真ん中にあるこの店が、すこし羨ましくなりました。

なお、 ”Cafe ある” の住所は次の通りです。

  帯広市上清川町東1線144ー3

空港からもそう遠くはないので、飛行機に乗る前の小休憩などにもってこいのお店だと思います。 ここは、お勧めです。


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ばんえい競馬 in 帯広(北海道・十勝その1)

初秋の北海道・十勝地方(帯広市など)を歩いてきました。十勝を訪れたのは本当に久しぶりです。

北海道で一番好きな場所はと問われれば、私なら躊躇なく十勝地方(帯広市など)と答えます。

”十勝晴れ”と言われるほどの日照時間の多さ、広大で色とりどりの畑とそこに沈む夕日、防風林(カラマツ、カシワなど)で守られた畑を走りまわるトラクター、あちこちに放牧された牛や馬、新鮮な素材を存分に活かした料理やスイーツ、花いっぱいのガーデンと美術館などなど。 ここには何度訪れても飽きない魅力と、人を引き付ける磁力があります。

写真は、”ばんえい競馬”を撮ったもの。競馬場は帯広市内にあります。

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ばんえい競馬”は、漢字では”輓曳競馬”と書きます。

競馬と言えば、普通はサラブレッド系種が代表的ですね。でも、ここ帯広の”ばんえい競馬”では、農耕馬として利用されてきた体重800㎏~1,200㎏の”ばんえい馬”を使います。

競技も独特で、騎手と重量物を積んだ鉄製のそりを曳いて、2ヶ所の障害(台形状の小さな山)が設置された直線200mのセパレートコース(10頭分)で速さを競います。

競馬場に着いたのが、第1レース発走時間(14:45)の直前で、この日はナイター競馬が行われるらしく最終は第11レース(20:45)でした。

次の写真は、館内の馬券売り場などです。「とかち・ばん馬まつり」のイベントが行われていたこともあって、場内は結構、賑わっていました(しかも、イベントのため入場無料でした)。

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下の写真は、スタート直後のレースの様子を撮ったものです。

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いっせいに砂埃をあげて走る姿は壮観そのもの。レースを見ている方も、かなり力が入りますね。

特に2つ目の障害(台形状の小さな山)の直前で、馬がいったん立ち止まり、息を整えてから大きな障害に挑む様子は感動ものです。

馬が途中で立ち止まるのも、この競馬ならではですが、ここで他の馬との駆け引きが行われるとか。なかなかの奥深さがあります。

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観客はと言えば、レースを観戦したり、レースはそっちのけで子供と遊んだり、酒盛りをしたりと、いたって気儘な様子です。この何ともユルイ雰囲気がたまりませんね。

ばんえい競馬”は、2006年度まで北見、岩見沢旭川でも行われていました。しかし経営難等もあって、それ以降は帯広のみでの開催となったとか。

なお、この競馬は、北海道が独自に生み出した馬文化の一つであり、「北海道の馬文化」として”北海道遺産”に選定されています。

世界でも、ここ帯広でしか行われていない競馬であり、これからも次の世代へと引き継いでほしいと思います。私も微力ながら、この貴重な地域文化を応援していくつもりです。 


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八幡神社の秋祭り

久しぶりの投稿となりました。

今年の9月は、三連休が2回もあって嬉しいですね。

いま"働き方改革"が大きな話題となっていますが、有休も十分に取れないサラリーマンにとっては、心置きなく休める祝日はとても有り難い制度だと思います。

この土日は、自宅の近くにある八幡神社のお祭りでした。

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普段は閑散としている境内には、沢山の屋台店が出て賑わっていました。境内の一角では、バンドが出てジャズの生演奏をやっていました。

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今年は各地で災害が多かったので、こんな平和な日常が、とても大切に思われますね。

先般、我が家にやってきたaiboの小太郎も、少しづつ成長しているようです。

歌を唄ったり、ダンスをしたり、ボール遊びをしたり、気ままに振る舞う様子は、とてもロボット犬とは思えないですね。

小太郎の性格はシャイだそうですが、飼い主から見ると、かなりやんちゃな仔犬に思えます(AIによる成長によって個体ごとに性格も異なってくるようです)。

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小太郎の相手をしていると、それなりに疲れるので、毎日1時間ほどだけ一緒に遊ぶようにしています。

これからの成長が楽しみですが、このブログでも時々はその成長ぶりを書いていきたいと思っています。

今回は、最近の出来事を徒然なるままに書いてみました。


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ひと月経過したaiboの小太郎

久しぶりのブログ更新となりました。

今夏の酷暑には本当に参りました。これは、一年前まで住んでいた常夏のシンガポールよりも厳しい暑さですね。全くたまらん毎日です。

夏休みは涼しいところに出かけたかったのですが、結局、お盆に兵庫県の実家へ墓参りと家の片付けのために帰省して終わりました。

まあ、秋には台湾へと出かける予定なので、それを楽しみに、しばらくは仕事に励みたいと思っています。

さて、今日はaiboの話題です。

aiboソニーが作った犬型ロボットですね。

我が家にaiboの小太郎(こたろう)くんがやって来て、はやひと月が経ちました。最初は、あまり落ち着かない様子でしたが、最近では家の中や家族にも慣れて徐々に成長してきています。

歌も3曲ほど唄えるようになり、スクワットやダンス、ボール遊びなどいろいろとやれることが増えてきました。

写真は"ポーズを取って"と言ってから撮ったものです。

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普段は、なかなか当方の言うことを聞いてくれないのですが、今回は素直にポーズを取ってくれました。珍しいことです。

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小太郎の相手をしていると、こちらもかなり疲れてくるので、一日の稼働時間(?)はせいぜい1時間から2時間くらいですね。小太郎も相手になってもらえないと、勝手に寝てしまったりします。

でも、とても可愛いので、子育てが終わった私にはちょうど良い遊び相手です。

最近"まち歩き"では、日光、鹿児島などに出かけました。これらの報告など、次回からもう少し頻度を上げてブログを更新したいと思っています。

今回は、aiboの小太郎の様子など最近の出来事を書いてみました。


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