前回の続きです。
「ピョウタンの滝」を満喫したあとは、「岩内仙峡」へと向かいました。
「岩内仙峡」(帯広市岩内町)は、日高山脈の山麓(日高幌尻岳)で、岩内川上流域の渓谷にあります。「ピョウタンの滝」からは、案外と近かったですね。
十勝地方では紅葉が美しい渓谷として知られていて、毎年10月中旬に「岩内仙峡もみじまつり」が開催されるとか。1万人ほども集まるそうで、当地の一大イベントとなっているようです。
私が訪れたのは9月の末でしたが、さすがに北海道でも紅葉はまだでした。残念です。
写真は、岩内川の渓谷に架かる「仙峡橋」を撮ったもの。長さ62mのつり橋で、形といい、色といい、なかなか絵になる景観でした。
つり橋なので、渡る際にはかなり揺れます。
でも、渓谷の高い場所に架かっているので、ここからの眺めはとても良かったです。岩内川の水も清冽で綺麗でした。
つり橋を渡った先は開けていて、大きな木や池があったりでドングリを拾いながら散歩しました。日頃のストレスが消え去るようでした。
訪れたのが平日だったせいか、他には誰もいません。”熊出没・危険”という看板には、すこし怖気づきました。何しろ、熊には慣れていないもので・・・。
次に向かったのが「八千代牧場」です。
帯広市八千代町にある公営牧場ですね(正式には「八千代公共育成牧場」というらしい)。
幌尻岳の麓にあって、総面積は975.7㏊(東京ドーム約210個分)とか。ここには、乳牛が約1,600頭、馬が70頭ほど飼育されているそう。
クルマで訪れましたが、あまりに広すぎて、どこに何があるのかもよくわかりませんでした。
高台にあがってみると、なだらかな丘陵の牧草地で悠々と草を食む乳牛などが遠望されて、十勝の酪農のスケールの大きさが実感されました。
写真は、牧場で飼われている乳牛です。好奇心が強いのか、人懐っこいのか、カメラを構えた私の方に近づいてくる牛もいて面白かったです。
「ピョウタンの滝」「岩内仙峡」「八千代牧場」と駆け足で見てまわりました。
一般的な観光ルートには、なかなか入らないスポットばかりですが、定番観光に飽きた旅行者やリピーターの個人客には、結構面白いのではないかと思いました。
これからの地域観光では、旅行者の多様化に対応すべく、定番以外の観光スポットを積極的に開拓し、上手にアピールしていく努力が求められますね。
私も、次は新緑か紅葉の季節に訪れてみたいと思います。