伊万里(佐賀県)の近くに、これも陶器で有名な波佐見町(長崎県)があります。
ここも見ておこうと、クルマを走らせる途中で見つけたのが「鬼木棚田」(長崎・波佐見町)。
棚田は、傾斜1/20(20m進んで1m上がる)以上の傾斜地に造られた階段状の水田のこと。
別名、千枚田とも呼ばれます。
棚田は、日本の原風景ともいわれる文化的景観ですね。
近年、棚田の果たす役割(貯水効果、生物多様性保全効果、土壌保全効果など)の重要性が見直され、その保護・保全が各地で進められています。
また、棚田米は水源近くで栽培されることもあって、味が良く、近年ではブランド米としても売られています。
1999年には、農水省が「棚田百選」(実際には134地区)を選定し、この「鬼木棚田」もその一つです。
私は季節ごとに表情を変える棚田が好きで、旅先では少々無理しても訪ねるようにしています。
棚田を維持・保全していくのは並大抵の努力ではありませんが、貴重な日本の財産として将来へ受け継いでいきたいものです。
(佐賀焼き物散歩、続く)