カンボジアの真ん中に位置するのがトンレサップ湖。メコン川とも結ばれる東南アジア最大の湖です。「伸縮する湖」といわれ、乾季は2,500㎢(琵琶湖の約4倍)ほどですが、雨季(5月〜11月)にはメコン川の水が逆流して約6倍の面積(1万5,000㎢)まで膨れ上がるとか。
写真は、堤から見たトンレサップ湖。雄大な景色です。今は、ちょうど乾季で水が少なく、一部は水田や蓮池などに使われていました。
湖には600種以上の淡水魚が生息しているそう。このため漁業が盛んで、世界最大規模の水上生活者(100万人とも)がいると言われています。
このトンレサップ湖で、水上家屋などを巡るクルーズがあると聞き、出かけました。
乗ったのは、これと同じ船で貸切です。見た目はもう一つですが、結構速くて乗り心地は良かったです。
乗船場から、しばらく水路状になっていて両岸に水上家屋が並んでいました。その間を様々な船が頻繁に行き交っています。
教会や寺院もありました。
もちろん、学校や警察、商店などもあります。この湖にはベトナム人が沢山、漁に来ているのでベトナム語で教える学校もあるとのことでした。次の写真が水上生活者の学校で、2階が運動場となっています。
いろんな生活用品を積んだ船も行き交っていました。
水の増減に応じて、家屋の場所も変えるとか。船で家を丸ごと引っ張って引っ越しするそうです。このため、郵便物がうまく届かないこともあるとか。これはむしろ配達側の郵便局に同情しますね。
2時間弱のクルージングでしたが、水上家屋や住人の生活文化などが垣間見られて興味深かったです。