記事が飛び飛びとなりましたが、アンコール遺跡訪問記の続きです。
今回取り上げるのはロリュオス遺跡群。シェムリアップの郊外にあって、アンコールでは最古の遺跡です。ここでは3つの遺跡を訪れました。
最初に見学したのは"ロレイ"。893年に創建されたヒンドゥー教寺院です。もともとは、大きな貯水池の真ん中にあった小島に建てられたものだそう。当時は船でお詣りしたとか。今は池の水も涸れ、歩いて行けます。
4基の祠堂が残されていますが、どれも損壊が激しく修復中でした。一目見るだけで痛々しく、勿体無さが伝わってきます。
祠堂には金剛力士やデバター(女神)の見事な彫像がありました。
次に訪れたのは"プリア・コー"。879年の創建で、アンコール遺跡のなかで最古の寺院です。ここは保存状態も良いようで、綺麗な外観が印象的でした。
東西500m、南北400mの周壁に囲まれた小ぶりの敷地で、基壇には6つの祠堂が並んでいました。
ここにも、なかなか見応えのある金剛力士像が彫られていました。
こじんまりとした美しい寺院で、落ち着ける雰囲気がありました。ここは訪れて良かったです。
最後に訪れたのは"バコン"。881年の創建です。ここは、環濠を巡らせた最初のピラミッド式寺院として知られています。
規模も大きく(東西900m、南北700m)、5層のピラミッド型の基壇上に紅色砂岩造りの祠堂が1基載っています。なかなか堂々とした造りで、苦労して祠堂まで登るとこんな眺めでした。
ロリュオス遺跡群は、アンコール最古の寺院群でもあり訪れて良かったです。この3遺跡のなかでは、こじんまりとして美しい"プリア・コー"が一番のお薦めですね。