先週末は兵庫県太子町の実家に帰省しました。
ちょうど龍野の城下町(兵庫県たつの市)でオータムフェスティバルが開催中で、高校時代(県立龍野高校)の友人からの誘いもあり出かけてきました。
龍野は江戸期に脇坂家5万3千石の城下町として賑わった町です。
地場の産業は淡口醤油や手延べ素麺(揖保の糸)などで、それら名産品は今も全国へと出荷されています。
特筆すべきは、今年の10月、龍野の町並みが国の ”重要伝統的建造物群保存地区”(重伝建地区)に選定されたこと。
重伝建地区としての種別は、”商家町・醸造町” として選定されています。
今も400年前の町割りをとどめ、江戸期中期から昭和初期に至る伝統的な町家や醤油蔵等が多数残されていることなどが評価されたとか。
恒例のオータムフェスティバルは、この城下町の古い町並みを歩いて巡るイベントです。 今年で17回目を迎えるとか。 結構な歴史がありますね。
写真は、龍野の伝統的町並みを撮ったもの。
今回は、およそ150もの施設(町家、寺院、店舗、醤油工場など)が飲食店や物販店を出したり、イベントを行っていました。
なかには、人気で長蛇の列となっているところもありました。
次の写真は、売られていた川ガニです。 これは珍しいですね。
町のすぐ傍を流れる揖保川で獲れたものとか。
正式には "モクズガニ" という名前で、中華料理の定番である "上海ガニ" の近縁種らしい。
買って食べてみたかったのですが、一人での帰省なので残念ながら諦めました。
次の写真は、”醤油の郷 大正ロマン館" を撮ったもの。
煉瓦造りの洋館は、旧龍野醤油同業組合の事務所として大正13年に建てられました。
なかなかにモダンな建物ですね。
すぐ横には旧醸造工場(大正4年)と煙突(煉瓦造り)があります。
次は、ヒガシマル醤油の蔵を撮ったものです。 先に見えるのは如来寺(龍野藩主・脇坂氏の菩提寺)ですね。
久しぶりに龍野のレトロな町並みを散策して、とても懐かしかったです。
また、高校時代の同級生と語らって楽しい時間を過ごせました。
訪れて本当に良かったです。
最後に一言。 町並みの写真の多くに、電柱や電線が写り込んでいます。
古い町並みに無粋な電柱や電線は似合いません。
重伝建地区の選定を好機として、せめて中心部だけでも電線地中化を行えば、より素晴らしい景観になると思うのですが。
(龍野、次回に続きます)