京都の鴨川納涼床(のうりょうゆか)の続きです。
最初に小ネタをひとつ。
鴨川の納涼床は「ゆか」と読みますが、洛北・貴船の納涼床は「川床」と書いて「かわどこ」と読みます。
また、鴨川は「ゆか料理」、対して貴船は「川床料理(かわどこ・りょうり)」で「ゆか料理」とは絶対に言わないそう。
なるほど、京都の文化は奥が深いです。
さて、京都の夏の風物詩である納涼床ですが、昼間見ると景観上どうかなと思うような構造物でもあります。
そこで京都府では、鴨川条例に基づいたガイドラインを平成20年に施行しています。
「鴨川納涼床審査基準」というもので、京都の景観に配慮した納涼床の外観や構造を具体的に示しています。
例えば、隣り合う床の高さを原則揃える、床は原則として木材とし簡素で伝統的な意匠とする、などです。
京都は景観規制の先進地とされています。
逆に言えば、規制をしないと京都の景観が維持できないということでしょう。
景観は公共の財産です。
ましてや観光都市を標榜する以上は、景観を守るためのルールとその遵守は必要だと思いますね。
上の写真は、夕暮れ時の鴨川べりを撮ったもの。
夕涼みの人たちが川堤に座ったり、散歩したり。
ここは、京都ならではの親水空間となっているようです。