観光研究者の街歩きフォト日記

まちを歩き、観察する観光・地域ブランド研究者の写真ブログです。

インドネシア産カカオのチョコレート店 "Dari k" (師走の京都#2)

京都・祇園では前回レポートした「鍵善良房」(和菓子)のほかに、もう一軒訪れたい店がありました。

そこで立ち寄ったのが "Dari K" 祇園あきしの店です。

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"Dari K" はインドネシア産カカオを使ったチョコレートの製造・販売会社。 設立は2011年ですから、創業してまだそれほど年数は経っていないですね。

この会社の一番の特徴は、これまで日本で馴染みが少なかったインドネシア産カカオを原料に使っていること。

カカオは、赤道を挟んだ高温多湿の熱帯地域(カカオベルトといわれます)で生産されています。 主な産地は、中南米、西アフリカ、東南アジアなどですね。 

ただ、その気候条件は、高度30~300m、年平均気温27度、降水量1,000mm以上などとかなり厳しく、その結果産地は限定されています。

現在は、①コートジボアール、②ガーナ、③インドネシアが三大産地とか。

ところがインドネシア産カカオは、地理的に近い日本で、これまでごくわずかしか使われてこなかったそう。

その理由は、インドネシアのカカオ農家が「発酵」過程を省いていたため、品質面で劣ると見做されていたためらしい。 カカオは約1週間ほど「発酵」させると、香りが格段によくなると言われています。

前置きが長くなりましたが、当社の創業者がインドネシアの農家を指導して、以前より高い値段で買い上げたカカオを使用したのが、この店のチョコレートです。

当社のリーフレットによれば、「国連が定める ”持続可能な開発目標” (SDGs)に則った様々な活動を展開している」として、「カカオの品質向上・収量増加を通じた所得向上」などなどの具体的な活動内容が示されていました。

訪れた "Dari K" 祇園あきしの店の内部は、次の写真のようでした。

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センス良く並べられたチョコ製品を試食させてもらうと、どれもカカオの香りが素晴らしく、とても美味しかったです。

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いくつか土産用に購入したら、おまけのチョコ菓子まで頂きました。

個人的にも、シンガポール駐在時にインドネシアに出かけていたので、馴染みやすい商品ですね。

また、一消費者としても、こうした社会貢献に熱心な企業を応援していきたいと思っています。

なお、訪れた祇園あきしの店は、残念ながら近日中に閉店されるとのことでした。

京都本店(新大宮商店街内)やネット通販などで購入できるので、引き続き応援していきたいと思っています。


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