観光研究者の街歩きフォト日記

まちを歩き、観察する観光・地域ブランド研究者の写真ブログです。

ならまち格子の家(奈良市)

 「ならまち(奈良町)」にある「格子の家」を訪れました。

その昔、転勤で大阪にいた頃、奈良にはよく出かけていました。

当時の「ならまち」は、今ほどは知られていなかったですね。

沢山の観光客が訪れるようになったのも、最近になってからではと思います。

「格子の家」は、歴史的な町並みが広がる「ならまち」エリアの南側、元興寺などから少し離れたところにありました。

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ここは、かつては普通にあった「奈良町家」をモデルに再現(新築)された施設です。

間口が狭く、奥行きは深いことに加えて、表(みせの間)に格子をはめ込んでいることが特徴ですね。

町家のなかは「みせの間」「中の間」「奥の間」「通り庭」「二階」などに分かれていて、かつての町家の暮らしや雰囲気などを実感できるようになっています。

次の写真は、二階から「通り庭」を撮ったもの。

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吹き抜けの開放的な空間で、採光や風通しが良いように造られています。

壁に立てかけられた長い竹は、お水取り(東大寺・修二会)の際に使った大松明でしょうか。

次の写真は「中の間」にある箱階段です。

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「中の間」は、住人が生活する場所ですね。 

二階へと続く箱階段は、階段のなかが箱状の収納スペースとなっています。

狭い住居で生活するための知恵ですね。

階段は急で上り下りには結構、気を遣いました。

二階の様子は、こんな感じでした。

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さらに「奥の間」からは、蔵が望めます。

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ここでは、熱心に写真を撮っている女性がいました。 写真か建築関係の学生さんでしょうかね。 好きなことが勉強できて、少し羨ましかったです。

ウナギの寝床状で狭い住居ですが、中庭も作られていて風通しもよく、住み心地は案外と良さそうでした。

次の写真は、中庭から「中の間」「みせの間」、そして格子から表通りまで見通したものです。

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かつての奈良町家の生活様式に触れることができて、とても面白い施設でした。

なお、入場料は無料です。

新築ながら、よく出来た町家なので、「ならまち」に行かれた際には、ぜひ立ち寄ってみてください。

ここは、お勧めします。


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