日本海に面した酒田は、江戸期に北前船・西廻り航路の起点として栄えた町。
最上川の舟運で運ばれた紅花や庄内米などを、日本海から瀬戸内海を経て大阪へと運んでいました。
往時の繁栄は「西の堺、東の酒田」と謳われたほど。
日和山公園からは酒田港が一望できます。 因みに日和山は、北前船の船頭たちが日和を見たことから名づけられたものとか。
写真には、洋式木造六角灯台が写っています。
1895(明治28)年に建設された日本でも最古級の洋式灯台で、高さが9m、一辺の長さは約3mあります。
酒田市の大工棟梁・佐藤泰太郎の手になるもの。
当初は石油ランプを灯源にしていましたが、1923(大正12)年に電化点灯式となりました。 1958年に日和山公園に移築・保存されています。
下の写真は、同公園内に保存されている常夜灯。
高さ3mで、1813年に酒田港に寄港する北国廻船の航海安全を祈願して建てられたものとか。
今は静かな日和山公園で、海を眺めるのもなかなか良かったです。
(庄内の項、続く)