北アルプス連峰と美ヶ原高原に囲まれた豊かな自然、それに城下町の歴史と伝統等に育まれたせいか、松本の街には独特の文化の香りがしますね。
松本のウリは、三つの「ガク都」(「岳都」「楽都」「学都」)とか。
今回、松本を訪れた日も「セイジ・オザワ 松本フェスティバル」の真っ最中でした。世界の小澤が総監督を務める国際的音楽祭。これをみても、松本の文化度の高さが分かります。
さて、まちなかを歩き疲れたのでカフェでひと休みしました。訪れたのは「珈琲まるも」です。
この建物は、もともと松本大火後の1888(明治21)年に防火用の蔵造りで建てられたもの。
その後、松本民芸家具の創立者である池田三四郎が1956(昭和31)年に改装(設計)して、旅館兼喫茶店として開業し現在に至っています。
写真では少し分かりづらいですが、屋根下に初代・新田茂八郎の名前からとった「モ」の屋号が残っています。
この店では、定番の"渋皮モンブランのケーキセット"を注文しました。どこか懐かしい味で、美味しかったです。
店内は、民芸家具のセットが置かれて、重厚な雰囲気が漂っています。クラシック音楽がかかっていて、結構落ち着けました。接客も、暖かな感じで良かったですね。
ちなみに、旅館も営業中だとか。ここの朝食が美味しいそうで、旅館の人気も高いようです。朝食付きで6,000円とか。一度、泊まってみたくなりました。
松本の文化度の高さを、ここでも再認識しました。なかなか素敵な街です。