街歩きのブログで県庁舎を取り上げるのは珍しいかもしれません。
その昔、転勤で鹿児島で仕事をしていたときに宮崎県も担当エリアだったので、この県庁舎にはよく訪れていました。 そのため、個人的にはかなり懐かしい建物となります。
次が、県庁舎の本館を撮った写真です。
地上3階、地下1階の堂々たるネオ・ゴシック様式の建物。
完成したのは昭和7年(1932年)で、設計者は置塩章ですね。
現役(実際に使われている)の県庁舎としては、わが国で4番目に古いものらしい。
ちなみに、最も古いのは大阪府庁舎(1926年)で、神奈川県庁舎(1928年)、愛媛県庁舎(1929年)と続きます。
余談となりますが、有名な北海道赤レンガ庁舎(道庁旧本庁舎)は明治21年(1888年)の完成ですね。 現在は、資料館などとして使われています。
かつて有名タレントが宮崎県知事となっていた頃(2007~2011年)には、年間100万人もの見学者が県庁ツアーに訪れたとか。
当時は一大観光名所だったのですね。
今は、そんな喧騒もなく、庁内も落ち着いた雰囲気が漂っていました。
庁舎を写真に収めていると、玄関の守衛さんがシャッターを押しましょうかと声をかけてくれました。 とても気さくな感じで、サザン・ホスピタリティーの素晴らしさを県庁でも体験することとなりました。
前庭には宮崎のシンボル(県木)であるフェニックスが植えてあり、南国ムードが漂っています。
この前庭で懐かしい花を見つけました。
名前を「海紅豆」(かいこうず)といいます。
何気に字ずらも、響きも良い名前ですね。
夏から初冬あたりまで、枝の先に真っ赤な花をつけます。
久しぶりに宮崎で「海紅豆」に出会えて、とても懐かしく思いました。