観光研究者の街歩きフォト日記

まちを歩き、観察する観光・地域ブランド研究者の写真ブログです。

二十二社詣で&大和神社(奈良・天理市)

時間がかかるかもしれませんが、これから「二十二社詣で」をやってみようと思っています。

きっかけは、昨年11月に出版された『二十二社 ~朝廷が定めた格式ある神社22~ 』島田裕巳幻冬社新書)を読んで、とても面白く、かつ興味深かったこと。

二十二社」とは、神社の社格のひとつで、天変地異などの重大事が起こったときに国家(朝廷)が奉幣使を立てた神社を指します。

二十二社」がすべて定まったのは、1039年(平安時代後期)といわれています。

当時の朝廷が深く帰依して手厚く祀り、国家的な異変が起きた際に頼ったとされる22の神社で、いずれも社格が高い(大小神社の首班に列する)ものが選ばれています。

観光振興や地域ブランドのリサーチをしている身としては、ぜひ「二十二社」を自分の目で確かめておきたいと思った次第です。

もちろん参詣することで、社格が高いとされる神社のご利益に期待したこともありますが。

まずは「二十二社」に選ばれている神社を具体的にみておきましょう。

  【上七社】

    ・伊勢神宮(三重・伊勢市

    ・石清水八幡宮(京都・八幡市

    ・上賀茂、下鴨神社京都市

    ・松尾大社京都市

    ・平野神社京都市

    ・伏見稲荷大社京都市

    ・春日大社奈良市

  【中七社】

    ・大原野神社京都市

    ・大神神社(奈良・桜井市

    ・石上神宮(奈良・天理市

    ・大和神社(奈良・天理市

    ・廣瀬大社(奈良・河合町)

    ・龍田大社(奈良・三郷町

    ・住吉大社大阪市

  【下八社】

    ・日吉大社(滋賀・大津市

    ・梅宮大社京都市

    ・吉田神社京都市

    ・廣田神社(兵庫・西宮市)

    ・八坂神社(京都市

    ・北野天満宮京都市

    ・丹生川上神社、中社(奈良・東吉野村

            上社(奈良・川上村)

            下社(奈良・下市町)

    ・貴船神社京都市

以上ですが、大きな特徴は次の通りです。

 ①「二十二社」を3つ(上社、中社、下社)に区分している。

 ②地域は京都と奈良が中心で、三重、大阪、滋賀、兵庫にも存在する。

 ③伊勢神宮春日大社伏見稲荷大社など、多くの人が名前を知る神社がある一方で、丹生川上神社のようにあまり知られていない神社も含まれている。 

 ④出雲大社厳島神社など近畿圏にない神社は含まれていない。

最近は「二十二社」を巡るツアーの人気も出始めているとか。

まあ、これは御朱印ブームなどが背景にあるようですが。

この「二十二社」は一体どんな神社なのか、これから何年かかるか分かりませんが、私も一つひとつ訪ねてみたいと思います(既に訪れている神社もあります)。

ということで、早速出かけたのが奈良県天理市にある「大和神社」と「石上神宮」など。

写真は「大和神社」(おおやまと・じんじゃ)の拝殿を撮ったものです。

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参道から見るとこんな感じですね。 

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次回から、訪れた際に撮った写真を交えてレポートしていきたいと思います。 

 
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