観光研究者の街歩きフォト日記

まちを歩き、観察する観光・地域ブランド研究者の写真ブログです。

庄内地方見て歩きNo.21(山居倉庫・酒田市)

8月に入って夏本番のはずが、すっきりしない空模様の続く東京です。


さて、庄内地方見て歩きの続きです。 

鶴岡から酒田へとやってきました。

ここで一番見たかったのが山居倉庫。

 


1893(明治26)年に酒田米穀取引所の付属倉庫として建設され、今も現役の農業倉庫として使われています。

設計は、鶴岡市の棟梁・高橋兼吉(旧西田川郡役所など庄内地方の著名建物を数多く設計)。

土蔵造りで現在12棟の倉庫が残っています。

屋根は二重構造で湿気を防止し、背後(西側)のケヤキ並木が日除け、風除けの役割を果たしています。

自然を上手く活用した低温管理倉庫ですね。

上の写真のように、ケヤキ並木とのセットでよく撮られ紹介されています。

やや古いですが、NHKの朝の連ドラ「おしん」のロケ地としても使われました。


百年以上経って、まだ現役の倉庫であり、その姿はなかなか絵にもなります。

このブログで、いつも言っているように、現役で使われているからこそ、この倉庫にはヒトを惹きつける大きな魅力が宿っているのでしょう。

保全と活用を調和させつつ、次世代へと受け継いで欲しい建物です。

                                 (庄内の項、続く)