今年は、ことのほか寒い日が続きますね。 それに雪も多い。
先週の金曜日、仕事を終えたあと新幹線に飛び乗って帰省(兵庫県太子町)しました。
関ヶ原あたりの降雪で、新幹線は徐行運転。
実家にたどり着いたのは、真夜中でした。
暖かな春が待ち遠しいです。
篠山市では、市町村合併(1999年、多紀郡の旧4町が合併)を契機に従来の「丹波ブランド」ではなく、敢えて「丹波篠山ブランド」の構築へと取り組んでいます。
特に黒大豆(丹波黒)や小豆、栗、山の芋などの特産物(農産物)を中心に「丹波篠山ブランド」確立に向けて生産から流通、販売、加工品開発等まで積極的な取り組みが目立っています。
そして、その成果は、地域団体商標(商標法)に「丹波篠山黒豆」が認定(登録査定)されたことなどに表れつつある。
その一方、当地は古くからの城下町で、今も城址や歴史的町並み(「河原町妻入商家群」など)など多くの文化遺産が残されています。
そして市内に残る文化財や自然等を核として歴史・文化資源を活かした魅力ある地域づくりも進めています。
私の見るところ、丹波篠山のブランド形成において今後の課題は、「特産物ブランド」と「文化・環境ブランド」との連携・融合をいかに図っていくかという点にあります。
これに成功すれば「観光ブランド」の構築が容易となり、さらには「丹波篠山」という「統合ブランド」の形成へと結びついていくことでしょう。
これらの点で、豊かな地域資源(特産物、歴史、文化、自然)を有する篠山市は、地域ブランド形成において、とても有利なポジションにあると思います。
それも「丹波ブランド」ではなく、あえて「丹波篠山ブランド」の構築にこだわる。
地域ブランドの形成において、篠山市の試みは、これからも大いに注目していきたいと思っています。
なお、市町村合併後の篠山市におけるブランド形成について、詳しくは拙著をご覧ください。
『地域ブランドと魅力あるまちづくり』(学芸出版社)http://www.gakugei-pub.jp/mokuroku/book/ISBN978-4-7615-2502-6.htm
(丹波篠山の項、終り)