観光研究者の街歩きフォト日記

まちを歩き、観察する観光・地域ブランド研究者の写真ブログです。

シンガポール街歩き#271(センバワン温泉で足湯)

久しぶりのブログ更新となりました。

5月半ばに日本へ一時帰国のあと、風邪で寝込んだり、バリ島(インドネシア)やプノンペンカンボジア)などに出かけたりと、余裕のない生活を送っていました。

今回は、職場の仲間とセンバワン温泉の足湯でホッコリしてきたので、その報告です。

シンガポールにも天然温泉があると聞いていましたが、これまでなかなか出かけるチャンスがありませんでした。

ある日の終業後、職場の仲間が噂のセンバワン温泉(Sembawang Hot Spring)に出かけると聞き、これ幸いと同行しました。用意したのは足拭き用のタオル一本です。

この温泉は、毎夕19時に閉鎖されるとかで、終業後、脱兎の如く飛び出しタクシーで現地へと向かいました。場所は「センバワン空軍基地」に隣接しています。最寄り駅は、MRT南北線のイーシュン駅となりますが、そこからはかなり歩くようです。

タクシーの運転手は場所もよく分かっていて、温泉の入り口付近まで連れていってくれました。

車から降りると、こんな一本道を歩きます。自転車に乗ったローカルの人たちは、ここに温泉水を汲みに来るようです。日本でもよく見かける風景ですね。

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暫く歩くと現れたのが、こんな風景でした。余り温泉らしからぬ風景です。

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蛇口が離れて3ヶ所あります。それぞれ湯温が異なっていました。触るとかなりの熱さで、しかもドンドン湧き出ています。

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我々の他はローカルの人ばかりで、平日の夕方でしたが、そこそこの賑わいでした。湯を汲んで持ち帰ったり、その場で足湯にしたり。上半身裸になってお湯を被っている人もいました。

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我々も周辺にあるバケツを借りて、お湯を入れ、適温にしてから足湯にしました。湯温は70度ほどもあるらしく、薄める水もないため、なかなか適温にならなかったですね。

足湯は、こんな感じです。

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暫く足湯をしていると、全身がホカホカしてきました。硫黄の臭いもして、暫し本格的な温泉気分に浸れました。

このセンバワン温泉は、1909年にパイナップル畑のなかから発見されたものとか。日本が統治していた戦時中は、日本軍の温泉施設もあったそう。

この天然温泉、行くまでの足の便が大変ですが、確かにお勧めです。

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一時帰国しました(羽田空港の様子)

シンガポールから日本に一時帰国しました。このところ日本での所用が続き、たびたび帰国しています。

飛行機に乗るのは楽しみですね。少なくとも飛行中は、自分の時間が持てるのでとても有り難いです。本を読んだり、映画を観たりと好きなように過ごしています。日本に来る便では、映画「沈黙」を観ました。遠藤周作の原作を映画化したもので、重いテーマを扱っていますが、いろいろと考えさせられました。

今朝の羽田空港国際線ターミナルは、いつものように賑わっています。

写真は、展望デッキから撮ったもの。少し雲がかかっていますが、良い天気です。

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ターミナル内では、藤棚が作られていました。日本の季節感が出ていて嬉しくなります。

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ラウンジでは、いつもの豚骨ラーメンとカレーを食べました。どちらも定番メニューで、ラウンジを利用するたびに食べています。

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東京は人が多くて活気がありますが、その分ストレスも多くて疲れますね。2年間住んでいるシンガポール生活に、心身ともに慣れてしまったようです。

間もなく飛行機に搭乗です。残りのシンガポール生活を悔いのないよう頑張りたいと思います。


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シンガポール街歩き#270(アルフォンソ・マンゴーなどの買い出し@リトルインディア)

昨日の土曜日、暑いなかリトルインディアまで買い物に出かけました。

この時期にリトルインディアへ買い出しとくれば、まずはアルフォンソ・マンゴーの調達となります。

世界最大のマンゴー生産国はインド(シェア4〜5割)ですね。100種類以上もの品種が栽培されるインドで、最も高級かつ美味しいとされるのがアルフォンソ・マンゴーとか。

昨年、たまたまリトルインディアの果物屋で購入して、その濃密な香りと味の良さに驚き、大が付くほどのファンとなりました。「マンゴーの王様」と呼ばれるのも納得です。

写真が、果物屋で買ったアルフォンソ・マンゴーです。今回は、12個入りを25s$で箱買いしました。

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店先では、アルフォンソ・マンゴーの箱を積み上げて売っていました。まさに旬ですね。値段は、グレード等によって若干の差があるようです。

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この後は、近くにあるLECafe(麗英)で、パイナップルタルトとビーンカルドタルトを買いました。

看板商品のパイナップルタルトは、別名"ゴールドボール"。ひとつがゴルフボールほどの大きさで、外皮は薄いタルト生地、なかの餡(ジャム)はパイナップルの甘酸っぱさが程よい加減です。今回は、写真の10個入り(11s$弱)を一つ買いました。

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このパイナップルタルト、お土産にすると結構喜ばれます。重いのがたまに傷ですが、日本に持ち帰る際は決してスーツケースに入れず、機内持ち込みにしましょう。理由は、外皮が柔らかで壊れやすいからです。私は一度スーツケースに入れて持ち帰り、無残な姿となってしまった悲しい経験をしています。

もう一つ買ったのは、ビーンカルドタルト。売り切れの時が多いので、久しぶりの購入です。

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エッグタルトとは異なり、中身が豆乳ベースで出来ています。さっぱりした味わいが魅力ですね。価格は、8個入りで9s$ほどでした。

なお、LECafe(麗英)は創業50年を超える老舗のローカルスイーツ店です。パイナップルタルトが有名ですが、このビーンカルドタルトも、なかなか美味しくお勧めです。

この他、テッカセンターの薬局で石鹸を購入。この石鹸については、また機会を設けて報告したいと思います(日本人にも好評の石鹸です)。

いろいろ買い物をして家に戻ったあとは、プールでひと泳ぎしました。昨日は、それなりに充実した休日を送れたようです(あくまで自己判定ですが)。


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シンガポール街歩き#269(アラブ・ストリート辺り、19時過ぎ)

週末の金曜日、黄昏れ時のアラブ・ストリートに出かけました。

MRTブギス駅から歩いていくと、サルタン・モスクの尖塔(ミナレット)から大音量でアザーンが聞こえてきました。イスラム教徒は、一日5回の礼拝を行ないます。アザーンは、それら礼拝の時刻を信者へと知らせる呼びかけですね。独特の節回しとリズム、それに良く通る声で、ムスリムでなくともつい聞き惚れるほどです。

黄昏れ時のサルタン・モスク(1928年建造)は、ライトアップされて綺麗に輝いていました。このモスクには、何度訪れても見飽きることのない魅力があります。

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サルタン・モスクの正面にあるのが、ブッソーラ・ストリート。週末の夜ということもあって、食事などを楽しむ人たちで溢れ返っていました。

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一方、ショップハウスにブティックやカフェなどが入り、お洒落な通りとして人気のハジ・レーンは、こんな様子でした。

まずは、ノース・ブリッジ・ロードからハジ・レーンへの入り口辺りを撮った写真です。背後に高層ビルが建て込んできて、ショップハウスとの対照が面白い景観を生んでいます。

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次は、ハジ・レーンの様子です。アーティストが演奏していたり、ブティックが営業していたり。昼間とは、また違った魅力があります。

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ハジ・レーンでは、建物にウォールアートが描かれています。夜には、こんな光景になっていました。

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ここアラブ・ストリートは、新旧の建物が折り重なって優れた景観を創り出していますね。それらに触発されて、個性的なブティックや飲食店、お洒落雑貨などの店が集まっています。人が集まる街づくりの事例としては、かなり参考となる場所ですね。個人的にも好きなエリアなので、また時間をおいてウォーキング&観察に来たいと思っています。

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シンガポール街歩き#268(歴史遺産"クリフォード・ピア"でランチ)

最近、本当に暑い日が続きますね。シンガポールでは、今が年間で最も暑い時期だとか。少し外出しただけで汗ダクとなり、やや消耗気味です。まあ、歳のせいもあるのでしょうが。でも駐在期間中に、出来るだけあちこち見ておきたいので、暑さにもめげることなく出かけたいと思います。

さて、シンガポール街歩きの続きです。

先日、日本から来た娘達と一緒にマリーナ・ベイにあるクリフォード・ピア(The Clifford Pier)で、ランチを食べてきました。

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ここは、もともと1933年に建てられた桟橋(埠頭)ですね。船便が全盛だった当時は、シンガポールの玄関口として大いに賑わったとか。港町シンガポールの原点とも言える場所です。

その桟橋の待合所がリノベートされ、フラトン・ベイ・ホテルによりレストランとして運営されています。内装は、上品で素敵な仕上がり。これまで日本からの客人をお連れすると、例外なく喜んで頂けました。

とりわけランチは、ローカル料理を屋台(ホーカー)形式で提供していて、お勧めです。

今回、食べた料理の幾つかは、次の写真の通りです。誠に遺憾ながら、料理を撮る(&食べる)のに夢中で、肝心の料理名をメモし忘れました(ブロガー失格ですね)。

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ローカル料理ばかりですが、どれも洗練された味付けで美味しかったです。

雰囲気やサービスも良くて、娘達も大満足の様子でした。午後3時頃からはアフタヌーンティーもやっているので、機会をみてまた訪れたいと思います。


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ラオスの古都・ルアンパバーンに出かけました

暫くぶりのブログ更新となりました。

先週末からラオスの古都・ルアンパバーン(Luang Phabang)に出かけていました。

ラオスは、ベトナム、中国、ミャンマー、タイ、カンボジアに囲まれた東南アジア唯一の内陸国です。面積は日本の本州とほぼ同じ。国土の約7割は、山岳地帯の山国です。そこにおよそ690万人の人々が暮らしています。宗教は仏教です。

訪れたルアンパバーンは、旧王政(ラーンサーン王国)時代の首都ですね。現在、ラオスの首都はビエンチャンへと移っています。

山あいでアクセスが不便な古都ルアンパバーンには、王政時代やフランス統治時代の街並みや寺院等が、そのまま残されています。

1995年には街全体が世界文化遺産に登録されました。またラオスは、世界で一番行ってみたい国(NYタイムス紙の調査)の第1位にも選ばれたほど。私がこの国を訪れるのも初めてで、念願叶っての訪問でした。

今回のブログ記事では、撮ってきた写真の一部を速報として紹介したいと思います。

まずは、世界文化遺産の街並みをプーシーの丘から撮ったもの。山と川、それに緑に囲まれた静かな街です。市街地は、メコン川とカーン川、二つの川に囲まれています。

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街なかの家並みは、こんな感じでした。クルマや人影は少なく、落ち着いた佇まいです。なかにはフランス統治時代のものと思われるお洒落な建物も残っていました。

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街のあちこちに立派なお寺があります。美しい屋根の造りに特徴がありますね。

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仏教国で、修業中のお坊さんが沢山住んでいます。毎日、早朝には托鉢の長い行列が見られます。

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次の写真は、カーン川がメコン川に合流する付近に造られた竹橋です。乾季だけ架けられて、水嵩が増す雨季には小舟での渡航となるとか。

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旧王宮は、現在、博物館として使われています。その前のメインストリートでは、毎晩、ナイトマーケットが開かれて賑わいます。

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次は、郊外にあるクワンシーの滝の写真です。流れ落ちる水の様子が美しく、綺麗なエメラルド色でした。

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このほか、早朝の市場やモン族の村、織物工房なども見て歩きました。メコン川のクルージングも良かったです。

街の雰囲気が素晴らしく、のんびりした様子は日頃のストレスから解放されるよう。食べ物も美味しくて、本当に癒されました。その昔、日本もこうだったのだろうなと思われる生活習慣や文化が、今も受け継がれています。

ルアンパバーンの街歩きは、また後日に詳しく書いていくつもりです。ということで、今回はラオス訪問の速報レポートでした。

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シンガポール街歩き#267(セントーサ・ボードウォークからの景観)

雨季が明けたはずのシンガポール。でも、昨日の午前中の雨は凄かったですね。とても歩ける状況ではなく、ビジネス街は雨宿りする人たちで溢れていました。

さて、今回はセントーサ・ボードウォーク(Sentosa Boardwalk)から眺める景観についてです。

セントーサ・ボードウォークは、Vivo City(MRTハーバーフロント駅)と対岸のセントーサ島を繋ぐ橋のこと。2011年に開通ですから、まだそんなに古くはないですね。長さは約550m。10分から15分もあれば、歩いて渡れます。

もしセントーサ島へ急ぐのでなければ、ゆっくりとデッキを歩くことをお勧めします。そこには、素晴らしい眺望が待っています。

まずは、Vivo City 側から見たセントーサ島です。広い空と海が気持ちよい空間を創っています。

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向かって左側(東側)にボードウォークが続いています。鉄塔は、ガントリークレーン(コンテナ積出し用施設)ですね。かなり沢山あります。

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ボードウォークを歩いていくと、こんな作品が現れました。海の向こうには、ケーブルカーや"筍コンドミニアム(リフレクションズ・アット・ケッペル・ベイ)"などが見えます。

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また、こんな階段も。なかなか芸術的(?)ですね。ガントリークレーンも一緒に映りこんでしまいました。

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ボードウォークの隣には、モノレール(セントーサ・エクスプレス)が走っています。

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そして、セントーサ島側の終点では、こんな景色が見られます。

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このボードウォークは、散歩スポットとしてお勧めですね。私がセントーサ島に行くときは、行きがボードウォーク、帰りは無料のモノレールを利用しています。

夜景も、マリーナ地区とはまた違った雰囲気があるそうなので、次回は夜景を撮りに行こうと思っています。


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