先週末は、兵庫県の田舎(太子町)に帰省していました。
親戚廻りや墓参り、畑の草ひきなど、田舎ならではの用事を済ませてきました。
それにしても暑かったです。
さて、庄内地方見て歩きも、そろそろお仕舞いです。
土門拳(1909年〜1990年)は、「古寺巡礼」などの代表作で知られる写真家ですね。
彼のリアリズムに徹しながらも強烈な個性を感じさせる写真は、今見ても大変に新鮮です。
とても写真とは思えない迫力、しかも繊細な描写、なかなか真似ることができないものです。
この記念館は、土門拳が出身地の酒田市に全作品を寄贈するということから造られました。
1983年の開館です。
設計は、著名建築家の谷口吉生(代表作:ニューヨーク近代美術館新館など)。
谷口は、土門拳記念館の設計で吉田五十八賞(1984年)と日本芸術院賞(1987年)を受賞しました。
日本最初の写真専門美術館であり、個人の写真美術館としても世界的に珍しいものとか。
館内は、土門の写真や書、絵画なども展示されています(写真だけでなく書や絵画も一級品です)。
土門と谷口の両方の作品が見られる、この記念館は訪れる価値が必ずあります。
酒田市にとって、とても大きな財産というべきものです。
なお、この記念館はミシュラン・グリーンガイド・ジャポンで二つ星を得ています。