観光研究者の街歩きフォト日記

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丹塗りが美しい春日大社(奈良その2)

御蓋山(奈良)の麓に鎮座する春日大社を訪ねました。

春日大社藤原氏氏神様ですね。先に訪れた興福寺藤原氏の氏寺なので、この二つの寺社には深い繋がりがあります。

春日大社の創建は768年。全国に一千社ある春日神社の総本社でもあります。

昨年(2018年)は創建1,250年であったとか。それにしても、とてつもなく長い歴史ですね。

写真は、丹塗りも美しい中門です。

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4柱の神様を祀る御本殿には、この前から参拝します。

春日大社の特徴の一つが"式年造替"にあります。20年に一度、神殿や神宝などを造り替えたり修繕を行ったりしています。

直近では2015年に、60次の"式年造替"を行ったばかりだとか。それで、このように朱の色が鮮やかなのでしょう。

定期的な"式年造替"を繰り返すことで、造作などの技術の伝承が行われてきました。なかなかの奥深さを感じさせる知恵ですね。

また、春日大社といえば、寄進された燈籠の多さでも知られています。

全部で約3千基ほどとか。現存する室町期以前の燈籠の6割以上が春日大社にあるらしい。

境内ではこんな景観となっています。

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春日大社では年に3日(節分、旧盆)、全ての燈籠に火を灯す"春日万燈籠"が行われています。

訪れたとき、境内の"藤浪之屋"で、釣燈籠に燈を灯す特別公開が行われていました(次の写真の通りです)。

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幻想的な雰囲気で、しばらく佇んで眺めてしまいました。燈が瞬く様子は、とても綺麗でした。

燈籠が立ち並ぶ参道には、鹿の姿もありました。

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春日大社の御祭神の一柱が、常陸国鹿島から白鹿に乗って来られたという言い伝えから、奈良では鹿が"神使"とされています。

広大(約30万坪)な神域を歩いていると、その厳かな雰囲気に、心身ともにリフレッシュされるようでした。

春日大社まで足を伸ばして良かったです。


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