住吉大社を訪れました。
ここは「二十二社」のうち「中七社」に含まれる神社ですね。
「二十二社」とは神社の社格のひとつで、天変地異などの重大事が起きたとき国家(朝廷)が神前に供物(幣帛・へいはく)を捧げた社格の高い神社をさしています。
この社格は、1039年(平安時代後期)に後朱雀天皇により制定されたもの。
22の神社は、さらに「上七社」「中七社」「下八社」に区分されています。
住吉大社は、全国に2,300社ある住吉神社の総本社で、摂津国一の宮としても知られています。
創建の時期ははっきりしませんが、ご祭神が記紀神話に登場することから相当の歴史があることに間違いはありません。
初詣では例年200万人以上の参詣者があるそうで、大阪の氏神様とも言われていますね。
今回は天王寺駅前から阪堺電軌上町線に乗って訪れました(住吉鳥居前下車)。 この路線は路面電車で、なかなか味があって良かったです。
電車を降りると、すぐ目の前に住吉大社の境内が広がっていました。
写真は、参道に掛かる"反橋"を撮ったもの。
朱色の太鼓橋は住吉大社の象徴とされ、参拝者は歩いて渡ることが出来ます。
広い境内には、4つの本殿がありました。
第一本宮から第三本宮が、底筒男命(そこつつのおのみこと)など住吉大神(三柱)をお祀りしたお社です。
写真は、第一本宮を撮ったもの。
古代神殿の建築様式(住吉造)をよく伝えており、4つの本殿とも国宝に指定されています。
第四本宮には神功皇后が祀られています。
次の写真では第三本宮と第四本宮が並んで写っています。
本殿の建物は、簡素ななかにも荘厳さがあって素晴らしかったですね。
参道には"遣唐使進発の地"の石碑がありました。
古代より航海の守護神だったことに加えて、この場所の近くまで海が迫っていたと言うことでしょうか。
参拝のあと、いつものように御朱印を頂こうと社務所に立ち寄りました。
でも、残念ながら新型コロナ禍の影響で持参の朱印帳には記帳してもらえず、予め用意された一枚紙の御朱印を頂くことになりました。
念のため神職に朱印帳への記帳を頼んでみましたが、誠につれない返事でした。
全く、新型コロナの影響が御朱印まで及んでいるとは、少しばかりガッカリの参詣となってしまいました(まあ、仕方ないですね)。
なお「二十二社」詣でのレポートも今回で6社(大和神社、石上神宮、春日大社、八坂神社、伏見稲荷神社、住吉大社)となりました。
まだまだ先は長いですが、新型コロナ禍を乗り越え、何とか22社すべてを参拝したいと思っています。