今回の旅では、日光二荒山神社(にっこう・ふたらさん・じんじゃ)への参詣を楽しみにしていました。
日光二荒山神社は、ユネスコの世界遺産「日光の社寺」の構成遺産ですね。
そしてこの神社は、古来より修験道(山岳信仰)の霊場として崇敬されてきました。
創建は767年(伝)。 華厳の滝を発見したという勝道上人が開祖とされています。
近頃では、強力なパワースポットとして、神社ガール(御朱印ガール)から熱い支持を受けているとか。
神社側も意識しているのか、こんなキャラクターを作っていました。
そう言えば、私も各地の神社で御朱印を頂いていますが、特に最近は女性が長蛇の列を作っていて順番待ちに閉口しています。 神様も、さぞや女性のパワーに驚いていることでしょう(私見です)。
主祭神は3柱で、それぞれ日光三山(男体山、女峯山、太郎山)が充てられています。
これら三山は神体山(いわゆる神奈備)で、霊峰として信仰されてきました。
このため、当神社の境内地は広大で、日光にある本社のほか、中宮祠(中禅寺湖畔、男体山登山口)、奥宮(男体山山頂)などに分かれています。 何と"いろは坂"や"華厳の滝"も境内地のなかにあるのだとか。
前置きが、ちと長くなりましたね。
写真は、日光山内の入り口にかかる神橋(しんきょう)。 国の重要文化財ですね。
この橋の構造は、とっても変わっているらしい。 「乳の木」と呼ばれる大木を両岸の土や岩盤に埋め込み、斜め上向きに突き出して橋げたを渡す工法とか。
このためなのか、この神橋は「日本三奇橋」の一つに数えられています。
ちなみに、残る二つは「猿橋」(山梨・大月市)と「錦帯橋」(山口・岩国市)だそう(諸説あります)。
実際に見ると、新緑にマッチして、なかなかに綺麗な立ち姿(?)です。 橋下を流れる大谷川には、大量の水が清冽で急な流れを作っていました。
多くの外国人観光客が写真に収めているのもよく分かります。 海外では、こんなに綺麗な水流は滅多に見られないですからね。
次の写真は、上新道(参道)です。
片側に石灯篭が並び、杉並木と相まって清々しい雰囲気でした。
参道(上新道)の先にあるのが楼門(木造入母屋造)です。
この楼門は比較的新しく、昭和53(1978)年に造られたものだそう。 それにしても立派な構えでした。
続いては、拝殿(国の重要文化財)です。
1619年の造営で、屋根の葺き替えが行われたほかは、建てられた当時のままの姿だとか。 装飾もなく、ごく単純な建築様式ですが、すっきりと美しい建物でした。
今回は、男体山の入り口にある中宮祠などには参拝できませんでした。
ここには、また機会を改めて訪れたいと思っています。